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今季年俸1億円超え日本人最多のホークス、新たに大台到達選手誕生の予感


冬の気配が色濃くなってきた昨今。シーズンオフに入ったプロ野球界では、選手の契約更改が日々の新聞紙上やテレビ画面をにぎわす季節となってきた。球界トップクラスの高額年俸選手数を抱えるソフトバンクでは、12月に入ってから主力選手の契約更改がスタートする。

■1億円プレーヤー多数のSBに新たな大台到達候補、大幅増確実な若手も

 冬の気配が色濃くなってきた昨今。シーズンオフに入ったプロ野球界では、選手の契約更改が日々の新聞紙上やテレビ画面をにぎわす季節となってきた。

 球界トップクラスの高額年俸選手数を抱えるソフトバンクでは、12月に入ってから主力選手の契約更改がスタートする。今季の1億円プレーヤーは巨人の15人に次ぐ14人。日本人に限って言えば、実に12人おり、これは10人の巨人を上回る。

 15年オフには柳田悠岐外野手(9000万円→2億7000万円)と中村晃外野手(7700万円→1億2000万円)の2人が1億円プレーヤーの仲間入り。今季は目指していた3年連続の日本一を逃したものの、それでも、プロ野球選手の夢とも言える1億円プレーヤーが、またしても誕生しそうである。

 大台へと手が届きそうなのが不動の遊撃手である今宮健太と、2年連続2桁勝利をマークした武田翔太の2人だ。

 今宮は今季137試合に出場し、打率.245、10本塁打、56打点をマーク。プロ3年目の12年から1軍に定着し、13年にはレギュラーの座を奪取した。主力としてのキャリアは5年目となり、4年連続のゴールデングラブ賞に輝いた守備力は折り紙付き。今季の本塁打、打点はキャリアハイの成績でもあり、史上最年少での200犠打を達成した。

■大幅アップ確実な選手の筆頭は…

 今季の年俸は推定9000万円。打撃成績には課題は残るものの、守備での貢献度は計り知れないものがあるだけに、アップは確実。大台到達は間違いないと見ていいだろう。

 武田は今季27試合に登板。自己最高となる14勝(8敗)をマークし、防御率2.95と上々の数字を残した。目標としていた200投球回には届かなかったが、183イニングを投げた。何よりも1年間ローテを守り抜き、2年連続2桁勝利、防御率2点台となれば、高い評価を受けるはずだ。

 13勝だった昨オフは、2600万円から4400万円増という大幅アップとなっており、今季の年俸は推定7000万円。同程度の評価を受ければ、大台到達の可能性は高い。

 このほかにも、1億円とはいかないが、大幅アップとなりそうな選手がいる。その筆頭となるのが、千賀滉大投手、東浜巨投手の2人だ。

■来季も1億円超え選手の数は変わらず?

 千賀は今季から先発に転向すると、1年間ローテを守り抜き、12勝(3敗)をマーク。13勝が条件となる最高勝率のタイトルをあと少しのところで同僚の和田毅投手に譲ったが、勝率8割はその和田を上回った。

 169イニングでイニング数を上回る181三振を奪うなど、先発陣の中心として活躍した。今季の年俸は推定2500万円。大幅増は確実だろう。

 東浜もローテの一角を担い、終盤戦では中継ぎとしても登板。2桁には届かなかったものの、自己最多の9勝を挙げた。今季最も成長を遂げた1人で、今季の推定年俸1800万円からは大幅なアップを勝ち取るだろう。

 今季の1億円プレーヤーでは、細川亨捕手が戦力外となり、楽天への移籍が決定。森福允彦投手はFA権を行使し、現時点では去就が未定となっている。だが、仮に2人がチームを離れたとしても、来季も日本人の1億円プレーヤーは12人となりそうである。

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