BASEBALL GATE

プロ野球

306日ぶり&14年連続白星!読売巨人・内海が復活の6回途中2失点!

今季初勝利を挙げ、高橋監督(左)と握手を交わす巨人・内海=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


 読売巨人の内海哲也が10日の阪神戦に今季初登板初先発して6回途中4安打2失点の好投で306日ぶり&14年連続の白星をマークした。

 先発予定だった2日の広島東洋戦が雨天中止となり、仕切り直しの今季初登板。「久しぶりだったので、すごく緊張した」という内海は、3回まで阪神打線を1安打に抑えると、その裏、味方が4番でスタメン出場の阿部の3ラン本塁打で3点を先制。この日は一塁手での出場だったが、長年、バッテリーを組んだ元恋女房の貴重な援護点に「すごく心強かったし、これはもう勝たないといけないと思った」と気合が入った。5回まで無失点に抑え、勝ち投手の権利を得た直後の6回、先頭の江越に2塁打、続く糸井にもヒットを打たれて1死1、3塁となったところでマウンドを宮國に譲った。宮國は福留のタイムリーで2点を献上したが、リードは守り、その後は3投手の継投で内海に勝ち星をもたらした。

 昨年7月8日の阪神戦以来、約1年ぶりの勝利でお立ち台に上がった内海は「嬉しいのは嬉しいが、6回をしっかり投げ切りたかった気持ちが強い」と、イニング途中の降板を反省したが、「この舞台に帰りたいと、強い思いでやってきたのでよかった」と勝利の味をかみしめていた。

 この日の勝利で14年連続勝利となり、チーム生え抜き投手として歴代3位の斎藤雅樹と肩を並べた。「斎藤さんにはまだまだ及ばないので、これからチャンスをもらえたら1試合1試合、勝てるように頑張る」と控えめながら強い決意を示した内海。かつての左腕エースの復活で、チームは2位に浮上した。