BASEBALL GATE

プロ野球

MVPの日ハム大谷、来季は“総なめ”が目標「取れるタイトルは全部取りたい」


2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内のホテルで行われ、日本ハムの大谷翔平投手がパ・リーグ最優秀選手(MVP)を初受賞した。

■投手5冠へ奪三振王は「取ってないので…」、沢村賞も「取ってみたい」

 2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内のホテルで行われ、日本ハムの大谷翔平投手がパ・リーグ最優秀選手(MVP)を初受賞した。

 今季は投手では21試合登板、10勝4敗、勝率.714、防御率1.86、174奪三振を記録。打撃では104試合出場で、打率.322、104安打、22本塁打、67打点、7盗塁の成績を残した。投球回、打席ともに規定には届かなかったものの、投打で際立った活躍を見せ、MVP投票でも1268点で、2位のレアード(298点)に970点差を付ける大勝だった。

 高卒4年目でリーグMVP。今季は記録による個人タイトルの獲得はなかったが、パ・リーグのベストナインでは投手部門(2年連続)、指名打者部門(初)でダブル受賞した。

 昨季は最多勝(15勝)、最高勝率(勝率.750)、最優秀防御率(防御率2.24)で投手タイトル3冠に輝いた。この日の表彰式後の取材後には、投手タイトル“総なめ”を目標に掲げた。

「取れるタイトルなら全部取りたいですね。少なくとも投手タイトルでは3つは取りましたし。奪三振(のタイトル)は取ってないので、取ってないタイトルは取りたいなと思います。(沢村賞は)高い数字を出せば取れる賞。取ってみたい気持ちはあります」

■打撃は「DHは僕だ」、投手としての来季課題は「イニング数」

 二刀流起用は先発投手としての調整が優先。そのため、打撃タイトルについては「まだレギュラーとして100パーセントDHを任されている状況ではない。DHを打てる選手が何人かいて、たまたま僕が調子が良くて、多く使ってもらったという印象。『DHは僕だ』という絶対的なものに出来れば」と話すにとどめた。

 投手で過去に最多勝、最優秀防御率、最高勝率、奪三振王、最多完封の投手タイトル5冠を達成したのは1937年春の沢村栄治、38年秋のヴィクトル・スタルヒン、43年の藤本英雄、54年の杉下茂、59年の杉浦忠、81年の江川卓、06年の斉藤和巳の7人がいる。

「(来季課題は)イニング数。そこを伸ばせば、他の数字が伸びてくる。200イニングかは分からないけど、当然、高い数字を求めてやっていきたい」

 意気込む日本最速165キロ右腕は、プロ5年目の来季、自身の目標にどこまで近づくことが出来るだろうか。

関連リンク