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25年ぶりVに貢献した選手も…広島ルーキー7選手の1年目を振り返る


25年ぶりにセ・リーグの頂点に立った広島。今季はドラフト1位の岡田明丈投手を筆頭にルーキーが期待に応え、チームの優勝に貢献した。

■岡田はローテで好投、4勝の数字以上の貢献度

 25年ぶりにセ・リーグの頂点に立った広島。今季はドラフト1位の岡田明丈投手を筆頭にルーキーが期待に応え、チームの優勝に貢献した。

 岡田はローテ-ション投手として力を発揮。4勝の数字以上に貢献度は高かった。オスカルや西川も、それぞれ1軍で経験を積み、来季の飛躍が期待される。

 一方で、開幕前に高く評価された横山は2勝にとどまった。連覇を狙う上で、若手の底上げは必要不可欠。7人の新人の1年目を振り返ってみた。

◯岡田明丈投手

 大商大からドラフト1位で入団。即戦力のふれこみ通り開幕1軍入りし、即ローテーションを任された。初登板の4月1日・巨人戦で7回途中3失点(自責2)と好投。初勝利は時間の問題だと思われたが、その後は好投しても味方の援護に恵まれない試合が続き、ようやく初勝利を手にしたのは6月25日の阪神戦。1年目は18試合に登板、4勝3敗、防御率3.02。クオリティースタート(6回以上投げて自責3以下)率は66.7%と上々の成績を残した。2年目の来季は2ケタ勝利の期待がかかる。

◯横山弘樹投手

 NTT東日本からドラフト2位で入団。初登板の3月30日・中日戦で8回途中3失点と好投。球団史上11人目の初登板初勝利を上げる鮮烈なデビューを飾った。2試合目の阪神戦でも7回1失点と連続で好投したが、4月22日の阪神戦以降、3試合連続で結果を残せず。5月7日に登録抹消してから1軍のチャンスは巡ってこなかった。6試合で2勝2敗、防御率5.47。ウエスタンでは14試合で3勝6敗、防御率5.77。豊富な球種を投げるが、ローテ定着には強力な武器となる球種を磨きたいところだ。

■西川はバックアッパーとして貴重な働き、オスカルは23試合に登板

◯高橋樹也投手

 花巻東高からドラフト3位で入団。140キロ台半ばのキレのいい直球を武器とする左腕は体作りから着手。ウエスタンで9試合に登板し、1勝5敗、防御率7.68。同校の先輩、西武・菊池雄星を目指し、まずはじっくりと経験を積む。

◯船越涼太捕手

 王子からドラフト4位で入団。強肩強打が持ち味で2軍では47試合に出場。打率.287、2本塁打、16打点と打撃力を見せた。7月に1軍に昇格し12日の巨人戦に代打出場。初打席初安打を放った。1軍ではこの1打席の出場に終わったが、石原、会沢の次代を担う正捕手候補だ。
 
◯西川龍馬内野手

 王子からドラフト5位で入団。巧みなバットコントロールを評価され、開幕1軍入り。4月11日に1度登録抹消されたが、5月3日に再昇格後は貴重な内野のバックアッパーとしてシーズン終了まで1軍でプレーした。62試合に出場し、打率.294。二塁、三塁、遊撃とどこでも守れるユーティリティプレーヤー。パワーがつけば、一気に台頭してくる可能性が高い。
 
◯オスカル投手

 白鴎大入学時にブラジルから来日。社会人のHondaからドラフト6位で入団。オープン戦で評価を上げて開幕1軍入りを果たし、3月27日のDeNA戦で12球団の新人最速で初白星をあげた。貴重な左の中継ぎとして23試合に登板、2勝0敗、防御率6.35だった。

◯青木陸内野手

 山形中央高からドラフト7位で入団。181センチ、87キロと恵まれた体格を誇る「栗原2世」。ウエスタンで8試合に出場。7打数で無安打だった。まだプロのレベルに慣れている段階。来季まずはプロでの初ヒットを目指したい。

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