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上原浩治「35歳以上FA選手」10傑に選出 40代で唯一、MLB公式サイトが特集


今オフ、レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手が「35歳以上のFA」注目10選手に40代で唯一選出されている。MLB公式サイトが特集している。

■メジャーでいまだ高評価の上原、ベテランFA注目10選手に選出

 今オフ、レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手が「35歳以上のFA」注目10選手に40代で唯一選出されている。MLB公式サイトが特集している。

 今年4月に41歳を迎えた右腕は前半戦で調子を落とす時期もあったが、右胸筋の負傷から復帰した9月は11試合無失点と安定した投球を披露。プレーオフでも2試合に登板していずれも1回無失点に抑えた。オールスター前は36試合18失点、防御率4.81、一方、オールスター後は14試合無失点、防御率0.00としり上がりに安定感が増していった。シーズン通算では50試合登板で2勝3敗7セーブ18ホールド、防御率3.45だった。

 そんな上原について、MLB公式サイトでは35歳以上の注目FA選手10傑に選出。寸評で「右腕は対決した3分の1以上の打者を三振で抑えている。三振と四球の割合(昨季40イニング以上の投手の中で)は奪三振率とともにメジャー12位にランクしている。彼は9月上旬に故障者リストから復帰すると11イニング無失点で今年を締めくくった」とレポートしている。

 上原は今季クレイグ・キンブレル投手の加入でクローザーからセットアッパーとなったが、キンブレルが離脱した際はクローザーも任された。データが示す制球力の高さに加え、後半戦の安定感も高評価につながっている。

■ベテラン選手には懸念材料も?

 一方、特集では各選手についてベテランならではの衰えの危険信号についても言及。上原については「一発病」と「速球のスピード低下」などを懸念材料に挙げている。

 そのほか記事ではホセ・バティスタ外野手(36、ブルージェイズFA)、カルロス・ベルトラン外野手(39、レンジャーズFA)、ジョー・ブラントン投手(35、ドジャースFA)、チェイス・アトリー内野手(37、ドジャースFA)、ラージャイ・デービス外野手(36、インディアンスFA)、マイク・ナポリ内野手(35、インディアンスFA)、マット・ホリデー外野手(36、カージナルスFA)、アンヘル・パガン外野手(35、ジャイアンツFA)、ブラッド・ジーグラー投手(37、レッドソックスFA)の9選手が選出されている。

 それ以外にも35歳以上の選手が多くFAとなる中で、トップ10に選ばれている上原。ベルトランが来年4月で不惑を迎えるが、現時点で40代の選手では唯一の選出だ。42歳で迎える新シーズンへ向けての契約では、先日、米データサイト「ファングラフス」が今季の900万ドル(約10億円)とほぼ同額の価値があるとする“見積もり”を算出していた。

 いまだメジャーでも屈指の救援投手として評価される右腕。その去就が注目される。

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