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本日「NPB AWARDS」が開催! MVP、新人王は誰の手に…


◆ MVP候補は?

 いよいよ28日、「NPB AWARDS 2016」が行われ、そこで今季の最優秀選手と最優秀新人が発表される予定となっている。

 パ・リーグの最優秀選手は、規定投球回と規定打席には到達していないものの、投打にわたる活躍でチームの日本一に貢献し、投手と指名打者でベストナインをダブル受賞した大谷翔平(日本ハム)が最有力候補に挙げられている。

 一方のセ・リーグは、史上初となる2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)などもいるが、MVPが最高勝率球団以外から選ばれた例は少ない。そういった意味では、沢村賞のエース・ジョンソン(広島)、最多勝と最高勝率の2冠に輝いた野村祐輔(広島)など、“リーグ制覇の立役者たち”から選出される可能性が高そうだ。

 ちなみに、これまで最高勝率球団以外から選出されたケースは、セが3度、パが10度。Bクラスのチームから選出されたのは、82年の三冠王・落合博満(ロッテ)、88年に40歳のシーズンで本塁打、打点の二冠に輝いた門田博光(南海)、21勝を挙げた08年の岩隈久志(楽天)、13年にシーズン新記録となる60本塁打を放ったバレンティンの4例しかない。

◆ 20年ぶりとなる両リーグ野手の新人王に期待

 続いて、パ・リーグの新人王有力候補を見てみると、茂木栄五郎(楽天)、3年目の高梨裕稔(日本ハム)のどちらかが受賞しそうだ。

 早稲田大からドラ3で楽天に入団した茂木は、5月14日と15日のロッテ戦で2試合連続4安打を記録。5月の月間打率は.371をマークした。その後、負傷により戦列を離れた時期もあったが、規定打席に到達し、ショートのレギュラーとして1年目から活躍。打率も.278を記録した。

 一方の高梨は、今季プロ3年目ながら前年までの2年間で7回1/3しか投げていないため、新人王の対象(投手は5年目以内&30イニング以内が対象)となっている。今季はリリーフで開幕を迎えたが、6月8日の広島戦で今季初先発を果たすと、その後はローテーションに定着。先発ではシーズン中、1度も負けがつくことなく8勝するなど、シーズン10勝を挙げた。

 セ・リーグは8勝を挙げた今永昇太(DeNA)、捕手としてチーム最多の110試合に出場した戸柱恭孝(DeNA)などがいるが、球団新記録となる136安打、長嶋茂雄氏に次ぐ新人歴代2位となるシーズン13回の猛打賞を記録した高山俊(阪神)が最有力候補と見られている。

 ちなみにセ・パともに野手が新人王を受賞した場合、96年のパ・リーグ・金子誠(日本ハム)、セ・リーグ・仁志敏久(巨人)以来20年ぶりの快挙となる。

 いよいよ本日行われる「NPB AWARDS」。MVP、最優秀新人に輝くのは誰になるだろうか…。