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プロ野球

今季11打席目で今季初の「最高です!」読売巨人・阿部が代打同点打!

ヤクルトに勝利し、ファンの声援に応える巨人・阿部=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


 読売巨人の阿部慎之助が29日の東京ヤクルト戦に代打で登場して貴重な同点打。今季11打席目での待望の今季初安打でチームの7連勝に貢献した。

 出番は5対7の2点ビハインドで迎えた7回裏。1死満塁となった場面で代打を告げられて打席に向かった。対峙する投手はプロ17年目の近藤一樹。1球目のフォークを空振りした後、2球目も低めへ同じ軌道のフォーク。「昨日から8割9割くらいフォークしか来てないので、なんとか当たりました。ホント、やっと打てました」と阿部。弾き返した打球は、一二塁間を破ってライト前に抜ける今季初ヒット。この間に2者が生還して同点に追いつくと、一塁ベース上で満面の笑みを浮かべた。

 お立ち台では「最高です!」とお馴染みの雄叫び。若手の台頭もあってプロ18年目、39歳となって迎えた今季は開幕からベンチで待機。前日まで代打で10打席に立ったが、3四球で7打数ノーヒット。「自分でもやっと打てたなって言っちゃいました」と振り返った。

 これでチームは16年8月以来の7連勝。勢いに乗るチームメイトに「みんなすごい打つなと思って見てます」と賛辞を送ると、代打での日々も「すごく難しいことを経験させてもらっています」と語るとともに、本拠地ファンに向けて「いつも代打出るとき、すごく大きな声援ありがとうございます。なんとかチームが勝てる、追いつく一打を一本でも多く打ちたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と頭を下げた。チームは若返って新たな時代へと突入しようとしているが、やはりまだまだ背番号10の“雄叫び&笑顔”が東京ドームには欠かせない。