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プロ野球

誠也満塁弾!広島東洋「追悼試合」でド派手な今季1号弾!

3回広島1死、鈴木が左越えに満塁本塁打を放つ=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の鈴木誠也が28日の阪神戦で今季1号となる満塁本塁打を放ち、計2安打5打点の活躍でチームの4連勝に貢献した。

 19日に代打で安打を放って以来、6試合安打のなかった鈴木だが、今季4度目となる4番でのスタメン出場でド派手な活躍。2点ビハインドで迎えた3回1死満塁の場面で打席に入ると、阪神先発・小野泰己の6球目をレフトスタンドへ運んだ。

 「真っ直ぐが強いピッチャーなので、振り負けないように準備していた」という鈴木だが、カウント2-2となり、「追い込まれたので、ストレートと変化球、半々ぐらいで対応できるようにしていた」と打席で気持ちを切り替えた。そしてスライダーを1本ファールした後、6球目のカーブを捉えてレフトスタンドギリギリに放り込んだ。

 「低めに来ていたらわからなかったが、高めに来たのでうまく反応できた」と本人が振り返った一打は、負傷交代した昨年8月23日以来の本塁打。23日に急逝した球団OB衣笠祥雄氏の追悼試合として喪章をつけてプレーした一戦で待望の今季1号弾となった。

 昨季の足首骨折からまだ完全とは言えない状態が続いているが、それでも緒方監督は「とらえきれていない部分もあるが、振っている感じは悪くない」と主砲の復調に手応えを感じている。「まだ打席数も少ないし、完璧という感じではないが、これから打席を重ねていけば、もっと良くなると思う」という若き4番の復活が、首位を走るチームを勢いづける。