９回、決勝ソロを放ち、広瀬コーチに迎えられる広島のエルドレッド＝横浜【写真提供:共同通信社】

　広島東洋のエルドレッドが26日の横浜DeNA戦で値千金の決勝本塁打。チームを同一カード3連勝に導いた。

　「いい感触だったが、高く上がりすぎて、風もあったのでどうかと思ったが、芯に当たった分、入ってくれた」と殊勲の一打を振り返ったエルドレッド。打撃不振に苦しんで22日以来の出場となったが、3対3の同点で迎えた9回に代打で登場すると、開幕から8試合を完璧に抑えて防御率0.00を誇っていた相手守護神・山﨑康晃の1ボールからの2球目ストレートを見事に打ち返し、バックスクリーンに飛び込む値千金の一発。チームに3連勝をもたらした。

　今季で来日7年目となり、チームの歴代外国人では在籍年数が最長となった。バティスタ、メヒアのドミニカコンビの台頭で、外国人枠は厳しい状況となっているが、一発で試合の流れを変えられる「ビッグカントリー」の存在感は、まだまだ他の追随を許さない。この日も「初回に3点入っていい形で試合に入ることができたが、同点に追いつかれてタフなゲームになった」と苦戦するチームをベンチから冷静に見つめながら、「ピッチャーが抑えて、自分の出番が来て、本当にいいところで大きなホームランを打てた」と満足気。名古屋で中日に3連敗を喫した後、昨季リーグで唯一負け越した苦手の横浜DeNAに敵地で3連勝。来るべきゴールデンウイークの連戦に向け、「選手全員が準備はできているので、しっかり集中して9連戦を戦っていきたい」と、頼れる助っ人が気炎を上げた。