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中日新外国人ゲレーロ、来季年俸は新旧球団合わせて約5.7億円保証


中日から25日に獲得が発表された新外国人アレックス・ゲレーロ内野手。キューバ出身の30歳で右打ち強打の三塁手だが、二遊間や左翼での守備経験も持つ。中日では、同じくキューバ出身ビシエドとクリーンアップでの活躍が期待されている。

■2013年秋にドジャースと4年31.7億円の契約結ぶも、今季途中で解雇

 中日から25日に獲得が発表された新外国人アレックス・ゲレーロ内野手。キューバ出身の30歳で右打ち強打の三塁手だが、二遊間や左翼での守備経験も持つ。中日では、同じくキューバ出身ビシエドとクリーンアップでの活躍が期待されている。

 中日との詳しい契約内容は発表されていないが、中日から支払われる年俸がいくらであろうとも、実はゲレーロは来季500万ドル(約5億7000万円)を手にすることが決まっている。それは2013年10月に結んだ前所属球団ドジャースとの契約が大きく関わっている。

 キューバ出身のゲレーロは2013年にハイチに亡命し、メジャー球団との契約資格を得た。同年10月にドジャースと4年2800万ドル(約31億7000万円)で契約していたが、今年6月にドジャースから解雇された。2014年からスタートした契約は2017シーズン終了まで残っており、ドジャースには来季年俸分500万ドルの支払い義務がある。ただし、ゲレーロが他球団と契約した場合には、500万ドルから新球団から支払われる年俸を差し引いた額がドジャース負担分となる計算で、いずれにせよ、ゲレーロが総額500万ドルを手に入れることは変わらない。

■3Aでは通算打率.323、15本塁打の成績でパワー打者として活躍

 好守強打の内野手として、鳴り物入りでドジャースに入団したゲレーロは、2014年に開幕ロースター入りしたものの、期待通りの成績は残せず。降格した3Aでは、チームメイトだったベテラン捕手ミゲル・オリボと試合中に喧嘩し、左耳の一部を噛みきられる憂き目に遭った。この事件も影響し、2015年からは本人の承諾なしにマイナー降格させられないという条項が契約につけ加えられた。

 2015年は控え野手としてメジャーで1年を過ごした。前半は打率.244、10本塁打、30打点の働きで代打の切り札として活躍したが、後半は打率.206、1本塁打、6打点と急降下し、出場機会は減った。

 スプリングトレーニングで左膝を怪我した今季は、故障者リストで開幕。メジャー復帰を目指し、リハビリとして傘下マイナー3球団で16試合に出場したが、打率.136、1本塁打、4打点と奮わず。本人の承諾がなければマイナー降格させられないという契約条項も足かせとなり、戦力外通告された後の6月8日に解雇。その後はどの球団とも契約を結んでいなかった。

 メジャーでは期待通りの成績を残せなかったゲレーロだが、3Aでは通算67試合に出場し、打率.323、15本塁打、49打点と好成績を残しており、日本で活躍する可能性は十分に秘めている。中南米に造詣の深い中日の森繁和監督の下で一花咲かせることができるのか。保証のない2018年以降に大きな契約を勝ち取るためにも見せるであろう、来季のゲレーロの本気度に期待したいところだ。

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