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世界に広がる大谷“二刀流”受賞の衝撃、メキシコでは「大谷ルール」まで解説


日本ハムの大谷翔平投手が、25日に発表された2016年のベストナインで投手&指名打者のダブル受賞を果たした。史上初の快挙はMLB公式サイトで紹介されたが、米国に隣接するメキシコのメディアも取り上げるほどの大きな話題となっている。

■強化試合で戦ったメキシコでも話題「オオタニが歴史を残す」

 日本ハムの大谷翔平投手が、25日に発表された2016年のベストナインで投手&指名打者のダブル受賞を果たした。史上初の快挙はMLB公式サイトで紹介されたが、米国に隣接するメキシコのメディアも取り上げるほどの大きな話題となっている。

「ショウヘイ・オオタニが日本リーグで歴史を残す」との乱して報じたのは、メキシコの新聞「EL DEBATE」の野球関連サイト「Al Bat」だ。

 記事では、「オオタニの素晴らしい働きで、日本リーグのルールが変更となった」と指摘。史上初のダブル受賞という快挙は、今年9月下旬にこれまで禁止となっていた投手と野手、投手と指名打者の重複投票を認められるようベストナインの投票規定が改定されていたことで実現したが、同紙はこの「大谷ルール」が導入された経緯を解説している。

■「大谷は2つのポジションで選出された初めての選手となり、歴史を生んだ」

「9月中旬まで、2つのポジションで選出されることはなかった。特に指名打者の場合は」

「金曜日、大谷は2つのポジションで選出された初めての選手となり、歴史を生んだ。投手、そして指名打者として選出された」

 このように言及し、大谷が成し遂げた偉業がいかに歴史的なことであるかを強調している。また、「オオタニは2人のラテン系選手、アルフレド・デスパイネとエルネスト・メヒアを差し置いて受賞した。大谷は190票獲得。デスパイネは47票、メヒアは5票を得た」と投票結果の詳細も紹介。キューバ出身のデスパイネ(ロッテ)、ベネズエラ出身のメヒア(西武)を抑えての選出を称えている。

 また、これとは別に、大谷の去就についての特集記事も掲載。メジャー挑戦は今オフではなく、来シーズン終了以降になると言及し、その際には総額3億ドル(約340億円)規模の契約になる見通しであることなども伝えている。

 MLB公式サイトは「現時点で、彼は球界において追求すべき偉業がなくなりそうになっている」と報じていた。漫画でも描けないような活躍を続ける二刀流の“伝説”。その衝撃は、世界中に広がっている。

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