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今季MVPは誰の手に? 混戦のセ・リーグに対して1強のパ・リーグか?


2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内のホテルで行われる。当日には両リーグの最優秀選手(MVP)、新人王が発表される予定だ。

■パはベストナインW受賞の大谷が最有力候補

 2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内のホテルで行われる。当日には両リーグの最優秀選手(MVP)、新人王が発表される予定だ。

 パ・リーグのMVPは、日本ハムの大谷翔平投手の初受賞で間違いないだろう。プロ4年目の今季は、投手で21試合登板、10勝4敗、防御率1.86の成績を残し、打撃では打率.322、104安打、22本塁打、67打点、7盗塁をマーク。規定投球回数、規定打席には到達できず、個人タイトルこそ獲得できなかったものの、チームを4年ぶりのリーグ制覇、10年ぶりの日本一へ導いた。

 25日に発表されたベストナインでは、投手部門、ベストDH部門 で史上初のダブル受賞。プロ野球担当記者の投票によって決められているベストナインは、これまで禁止されていた同一選手に対する投手と野手、投手と指名打者の重複投票が認められるように9月に規定を変更。この“大谷ルール”の制定1年目で、いきなりのW受賞となっていた。リーグMVPと合わせた“3冠”獲得となるか注目だ。

■セはリーグ優勝の広島勢が有力も、チーム内でも混戦

 対するセ・リーグは投票が分かれるところ。2位・巨人に17.5ゲーム差を付けてリーグ制覇した広島からの選出が濃厚となっているが、25日発表のベストナインでは野村祐輔(投手部門、5年目で初)、石原慶幸(捕手部門、15年目で初)、新井貴浩(一塁手部門、11年ぶり2度目)鈴木誠也(外野手部門、4年目で初)、丸佳浩(同、2年ぶり2度目)がそれぞれ受賞した。

 ベストナインは逃したものの、初の沢村賞を受賞したクリス・ジョンソン、4年連続でセ・リーグ二塁手部門でゴールデングラブ賞を受賞した菊池涼介もいる。ゴールデングラブ賞では菊池のほか、石原慶幸(捕手部門、初)、丸佳浩(外野手部門、4年連続4度目)、鈴木誠也(同、初)が受賞している。

 個人タイトルでは野村祐輔が最多勝(16勝)、最高勝率(勝率.842)をそれぞれ初受賞。打者では菊池涼介が初の最多安打のタイトルを獲得している。

 日本ハム・大谷のような突出した存在感を求めるなら、今季限りで現役引退する黒田博樹投手は外せない。チーム内外で圧倒的な存在感を見せ、今季中に日米通算200勝を達成した。4番として通算2000本安打を達成し、シーズン101打点を挙げた新井貴浩も見逃せないところだ。

 パ・リーグは大谷の“1強”に違いないが、セ・リーグはカープ内での大接戦が予想されるところ。今年のセ・リーグの“顔”が誰になるのか注目だ。

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