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プロ野球

無傷の金髪モヒカン!中日・ガルシアが7回2失点11奪三振で開幕3連勝!

3回、広島・菊池を見逃し三振に仕留め、グラブをたたく中日先発のガルシア=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


竜の金髪モヒカンが登板を重ねるたびに逞しさを増していく。中日の新外国人・ガルシアが、22日の広島東洋戦で7回を4安打2失点、11奪三振の好投を披露。開幕から無傷の3勝目を挙げ、チームに同一カード3タテをもたらした。

 打者を牛耳る荒れ球が初回から唸りを上げた。ガルシアの立ち上がり。1番・田中広輔から菊池涼介、丸佳浩と三者連続三振を奪うと、続く2回表もクリーンアップを三者凡退。4回表にバティスタのソロ本塁打とエルドレッドのタイムリー2塁打で2点を失ったが、中盤以降にギアを入れ直してゼロ行進を続けた。

 圧巻だったのは6回表。先頭打者の丸から本塁打を浴びているバティスタ、最後は安部友裕を三者連続の空振り三振に。続く7回表には、この試合初めて四球を与えて2死2塁と一打同点のピンチを背負ったが、代打・鈴木誠也をファーストゴロに打ち取った。

 ガルシアは来日初の2ケタとなる11奪三振。「三振の数は気にしていなかったが、広島から11個も取れたのはうれしい。バッター1人1人、カウントを悪くしないように心がけた。きょうの登板までしっかり調整をして、自分のリズムで投げられたのがよかった」と、18日の中継ぎ登板から中3日の変則ローテに順応できたことを好投の要因に挙げていた。試合後の森繁和監督も「ガルシアが投げているときは味方の打線が早く点を取っている。リズム良く投げられているので、このまま続けていってくれるといい」と今後に変わらぬ期待を寄せた。

 開幕時は先発ローテの枠を争っていたガルシアが、期待以上の働きでチームの勝ち頭として牽引。その背景には打線の効果的な援護が効いている。頭髪と同様に“金星”を挙げ続けるガルシアの勝ち運を大事にしていきたいところだ。