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プロ野球

中日・モヤは真の救世主!来日初本塁打が値千金の決勝弾!

8回、決勝の本塁打を放ち、ナインに迎えられる中日・モヤ=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


 これぞ救世主の働き。前日の試合で4安打3打点の衝撃デビューを飾った中日・モヤが21日の広島戦で、今度は来日初アーチを放ってチームを勝利に導いた。

 見せ場は3対3の同点で迎えた8回裏2死走者なしの場面だった。広島東洋・ジャクソンに対し、ボール球をしっかりと見極めてカウント2ボール1ストライクとすると、4球目のスライダーを逃さず一閃。「とにかく打てる球だけを待っていた。大振りをしないでじっくり待って、打てる球が来たのでコンタクトを心がけた」と狙い通りのバッティングで放ったライナー性の打球は下降することなくライトスタンドに着弾した。続く9回表を新人の鈴木博志が三者凡退に抑えてゲームセット。モヤの記念すべき来日1号ソロが決勝点となり、チームは首位・広島東洋から2試合連続の逆転勝利を飾った。

 モヤという選手に代名詞をつけるとするならば、それは“笑顔”がふさわしい。決勝弾を放った8回裏の打席を振り返ったときも「ホームランになるとは分からなかったので、とにかく一生懸命走りました。ホームランだと分かったときは本当にうれしくてニッコリスマイルになりました」とお立ち台の上で照れながらも満面の笑みがこぼれていた。

 「ドラゴンズファンのみなさんは最高です。みなさんに喜んでもらえるよう、勝利を分かち合えるように頑張っていきたい」と誓った表情は凛々しく頼もしい。ビシエドの代役として突如現れた助っ人は、たった2日で主役の座を掴んだ。彼こそ竜を浮上させる真の救世主に違いない。