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タイトルホルダーや常連が落選…両リーグ19人のベストナインは狭き門


プロ野球のセパ両リーグのベストナインが25日に発表された。ベストナインは、毎年両リーグ合わせて19人しか選ばれない“狭き門”。今季のタイトルホルダーや常連選手らの落選も目立った。

■パ投手はタイトル2冠の和田、最優秀防御率の石川が外れる

 プロ野球のセパ両リーグのベストナインが25日に発表された。10年ぶりに日本一に輝いた日本ハムの大谷翔平投手は投手部門、指名打者部門でダブル受賞。セ・リーグを制覇した広島からは野村祐輔が投手部門で、新井貴浩内野手が一塁手部門で選ばれるなど大量5選手が選出された。

 ベストナインは、毎年両リーグ合わせて19人しか選ばれない“狭き門”。今季のタイトルホルダーや常連選手らの落選も目立った。

 まずはパ・リーグを見てみよう。投手部門は日本ハム・大谷翔平が2年連続2度目の受賞で、今季最多勝と最高勝率の投手タイトル2冠(15勝、勝率.750)に輝いたソフトバンク・和田毅は、2010年以来6年ぶりの受賞を逃した。防御率2.16で最優秀防御率を獲得したロッテ・石川歩、2014年から3年連続で奪三振王に輝いた楽天・則本昴大、2年連続セーブ王のソフトバンク・サファテは落選した。

 パ・リーグの野手ではソフトバンク・柳田悠岐外野手がリーグ5位の打率.306、リーグ1位の100四球で、最高出塁率.446を記録したが、外野手4位で落選。14、15年と2年連続で選ばれていたベストナインの座を逃した。西武・金子侑司内野手は自身初の盗塁王(53盗塁)に輝いたが、投票は伸びなかった。昨年シーズン歴代最多216安打を放った西武・秋山翔吾外野手も外野手5位、2011年から3年連続で受賞していたソフトバンク・内川聖一外野手は一塁手部門で2位に終わった。

■セ投手は初沢村賞のジョンソン、最優秀防御率&最多奪三振の菅野が落選

 セ・リーグ投手部門では最多勝、最高勝率(16勝、勝率.842)に輝いた広島・野村祐輔が初受賞。沢村賞を初受賞した広島・ジョンソンは2位で、最優秀防御率、最多奪三振を獲得した巨人・菅野智之は3位で落選した。今季限りで現役引退する広島・黒田博樹は2005年以来11年ぶりの受賞に期待がかかったが、4位に終わった。

 セ・リーグ野手では広島・菊池涼介内野手が最多安打(181安打)、ゴールデングラブ賞を獲得したものの、同じポジションを守るヤクルト・山田哲人に40票差の2位で落選した。02、03、06、15年と4度のベストナイン受賞歴を持つ福留孝介外野手は今季リーグ5位の打率.311と奮闘したものの、昨季に続く受賞とはならなかった。2013年から3年連続でベストナインだった鳥谷敬内野手は打率.236と極度の不振に苦しみ、通算7度目の受賞を逃した。阪神の受賞者なしは2012年以来4年ぶりだった。

 2011年から3年連続でベストナインに選ばれていた巨人・長野久義外野手は、全143試合に出場、打率.283を記録したが、3年ぶりの受賞とはいかなかった。捕手部門で2007年から8年連続で受賞していた巨人・阿部慎之助は、今季は一塁手とプレーしたため捕手での出場はなし。一塁手部門での投票は伸びなかった。

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