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開幕戦の雪辱を果たす!菅野が無四球2失点での完投勝利!

阪神に快勝し、笑顔で言葉を交わす巨人・菅野と捕手小林=甲子園【写真提供:共同通信社】


 読売巨人の菅野智之が20日の阪神戦に先発し、自身今季初完投の好投2勝目を挙げた。

 5回まで与えた走者は3回の大山に打たれた安打の1人のみと完璧な投球だった。「味方がたくさん点を取ってくれたので、余裕で投げられた」と振り返ったように、この時点で坂本勇人、吉川尚輝、ゲレーロのタイムリーなどで6点をもらって勝負あり。6回に3連打で1点を失い、8回にも高山に2打席連続のタイムリーを打たれたが、9回の攻撃でも打席に立ち、被安打6、2失点で9回113球を無四球で投げ切った。

 今季も開幕投手を務めた菅野だが、東京ドームでの阪神相手に7回5失点で負け投手になった。「開幕戦で散々やられた」とリベンジを誓ってこの日のマウンドに向かうと、「特に野球人生で一番と言っていいぐらい打たれた」という福留を「キャッチャーの小林とうまく攻められた」と、2打席ノーヒットに抑えて見せた。

 開幕から2連敗を喫し、先発陣が総崩れとなったチームの象徴的存在になったが、3試合目の首位広島相手に今初勝利を挙げた。「勝つことで知った喜びがあった」という菅野は「その勢いのまま投げられた」と、甲子園での伝統の一戦で開幕戦の借りを返すことに成功。 「次も最後まで投げる」と力強く宣言したエースの復調が、開幕ダッシュに失敗したチームの巻き返しの切り札となる。