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“二刀流”大谷、投手&DHで史上初ベストナインW受賞!「まさかという気持ち」


セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、日本ハム・大谷翔平投手がパ・リーグの投手部門、指名打者部門でダブル受賞した。

■規定投球回・規定打席に届かずも、10勝、100安打、20本塁打は史上初の快挙

 セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、日本ハム・大谷翔平投手がパ・リーグの投手部門、指名打者部門で史上初のダブル受賞を果たした。

 大谷はプロ4年目の今季、投打両方で結果を残してきた。投手では21試合に登板し、10勝4敗、勝率.714、防御率1.86、174奪三振という好成績を収めた。4勝0敗、防御率0.29だった6月には月間MVPを獲得。7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手マメをつぶして約2か月間、先発できなかったが、9月13日のオリックス戦(札幌ドーム)ではNPB公式戦最速記録を更新する164キロをマークした。9月28日の西武戦(西武プリンスドーム)では1安打完封し、3年連続2桁勝利&胴上げ投手となった。

 打撃では104試合出場し、打率.322、104安打、22本塁打、67打点、7盗塁を記録した。5月17日のソフトバンク戦(北九州)では5試合連続本塁打をマーク。「1番・投手」で先発した7月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では初球先頭打者弾を放つなど、成績は軒並みキャリアハイを更新した。

 規定投球回・規定打席には、いずれも到達できなかったものの、2年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打。10勝、100安打、20本塁打は日本球界史上初という大偉業を果たし、チームの4年ぶりリーグ制覇&10年ぶり日本一の原動力となった。

■今季から投票規定が改定に、投手と野手・DHの重複投票が可能な“大谷ルール”

 大谷は球団を通じて「投手と指名打者の2部門で選んでいただけたことを大変ありがたく、光栄に思います。規定打席にも規定投球回にも届いていなかったので、まさかという気持ちです。来季は投手としても打者としても今季以上の結果を残せるように、いまからしっかりと準備していきます。そして、自分の成績が、ひとつでも多くチームの勝ちにつながって、2年連続で日本一になれるように頑張ります」とコメントし、早くも来季に目を向けた。

 昨季は投手3冠(15勝、勝率.750、防御率2.24)に輝く一方、打撃では打率.202、5本塁打、17打点と不振だった。しかし、今季は投打で奮闘。今年9月下旬にベストナインの投票規定が改定され、これまで禁止されていた投手と野手、投手と指名打者の重複投票が認められるようになったため、“ダブル受賞”が実現した。

 まさに“大谷ルール”とも言える規定変更1年目で、投手部門、指名打者部門のベストナインを同時受賞。リーグMVPでも有力候補に挙がっているとみられ、二刀流・大谷翔平が今年のプロ野球を象徴する人物となりそうだ。

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