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日ハム大谷のW受賞はあるのか? ベストナインの投票規定改定で投打選出も


2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」は今月28日に都内のホテルで行われる。当日に両リーグのベストナインの表彰が行われる予定となっているが、注目は日本ハム・大谷翔平投手が投手部門、指名打者部門のダブル受賞をできるか、だ。

■“大谷ルール”で投手&DHでのW受賞も可能に

 2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」は今月28日に都内のホテルで行われる。当日に両リーグのベストナインの表彰が行われる予定となっているが、注目は日本ハム・大谷翔平投手が投手部門、指名打者部門のダブル受賞をできるか、だ。

 ベストナイン投票については、これまで禁止となっていた投手と野手、投手と指名打者の重複投票を認められるように今季から投票規定を改定。この変更によって、大谷がベストナインの投手部門、指名打者部門をW受賞する可能性が出てきている。

 大谷はプロ4年目の今季、投打両方で結果を残してきた。投手では21試合登板、10勝4敗、勝率.714、防御率1.86、174奪三振。4勝0敗、防御率0.29だった6月には月間MVPを獲得。7月10日のロッテ戦(札幌ドーム)の投球中に右手マメをつぶして約2か月間、先発することができなかったが、9月13日のオリックス戦(札幌ドーム)ではNPB公式戦最速記録を更新する164キロをマークした。9月28日の西武戦(西武プリンスドーム)では1安打完封し、3年連続2桁勝利&胴上げ投手となった。

■打撃で大きな進化、10年ぶり日本一の立役者に

 一方、打撃では104試合出場、打率.322、104安打、22本塁打、67打点、7盗塁をマーク。5月17日のソフトバンク戦(北九州)で放った8号2ランで5試合連続本塁打として、「1番・投手」で先発した7月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では初球先頭打者弾の離れ業を演じた。8月27日の西武戦(西武プリンスドーム)では代打で大台到達の20号ソロ。軒並みキャリアハイを更新した。

 昨季は投手3冠(15勝、勝率.750、防御率2.24)に輝く一方、打撃では打率2割2厘、5本塁打、17打点と振るわなかったが、今季はバットでも進化を見せた。規定投球回、規定打席にはいずれも到達できず、個人タイトルこそ獲得できなかったものの、2年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打。10勝、100安打、20本塁打は日本球界史上初。チームの4年ぶりのリーグ制覇&10年ぶりの日本一の原動力となった。

 ベストナインはプロ野球担当記者の投票によって決められている。今年度から設けられた“大谷ルール”で、ダブル受賞となるか注目したい。

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