４安打１失点の今季初完投で３勝目を挙げた西武・多和田＝楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】

埼玉西武の多和田真三郎が14日の東北楽天戦に先発し、9回112球を投げて4安打1失点の完投勝利を挙げた。

　「真っ直ぐが良かったので、どんどん押せていけたかなと思います。（打線が）早めから（得点を）取ってくれたので、自分は後のことが考えずどんどん攻めていくことができました」と多和田。1回表に1点、2回表に2点の援護をもらうと、2回から4イニング連続の三者凡退。8回1死3塁からショートゴロの間に1点を失って完封こそ逃したが、その後の2死2、3塁のピンチでは「あそこが一番の今日の勝負ポイントだと思ったので、うまく三振とれたのでよかったと思います」と気迫の投球で渡辺直人をフォークで空振り三振。9回まで投げ切り、奪った三振は5個、外野フライが2個、内野フライが3個で、それ以外は内野ゴロの山。その理由も「真っ直ぐが走っていたことだと思います」と満足気に振り返った。

　前日13日が25歳の誕生日。「誕生日は関係なく、早めに完投できたのでよかったと思います」と答えたが、これでチームメイトの菊池雄星と並んで自身開幕3連勝。防御率1.23は、菊池の3.43を大きく上回っている。チームも3連勝で再び連勝街道突入。菊池と並ぶダブルエースとして君臨しつつある3年目右腕は、「まだまだシーズンは長いので1勝1勝積み重ねていけるように頑張りたいと思います」と力強く話した。