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“Wシンジ”がCLでゴール 野球界で活躍した“シンジ”は誰?


 チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節が行われ、ドルトムント(ドイツ)の香川真司が2ゴール、レスター(イングランド)の岡崎慎司が1ゴールと、“Wシンジ”がゴールを決めた。

 シーズンオフに入った野球界の“シンジ”を見てみると、今季は田島慎二(中日)の活躍が光った。田島は今季初登板となった3月26日の阪神戦で1回を無失点に抑えると、5月20日の巨人戦で開幕からの連続無失点のプロ野球記録に並ぶ。今季初セーブを記録した翌21日の巨人戦で、開幕から27試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した。その後も記録を伸ばしていき、6月7日のオリックス戦で失点するまで、実に開幕から31試合連続で無失点に抑えた。

 これまでの田島といえば、走者を出してから甘い球を痛打される場面が目立ったが、今季は得点圏に走者を背負っても動じなくなった。たとえば1点リードの8回からマウンドに上がった5月13日の広島戦では、先頭のエルドレッドに安打を浴びると一死後、連続四球で満塁のピンチを作る。ここで崩れるケースが多かったが、田島は代打の松山竜平を外角のストレートで4-6-3のダブルプレーに打ち取り、最大のピンチを0で切り抜けた。

 開幕から安定した投球を披露していたことに加え、抑えの福谷浩司が精彩を欠いていたため、5月下旬からセットアッパーからクローザーに配置転換。チームが勝ち星を積み重ねることができなかったこともあり、7月までは7セーブと思うように伸びなかった。それでも8月は、自身月間最多となる8セーブを記録。最終的には17セーブをあげた。

 ただ春先に抜群の安定感を誇ったが、疲れが見えた8月以降は打ち込まれる場面も目立った。特に9月は27日の巨人戦で一死も奪えず4失点するなど、月間防御率は9.53。来季は1年通した活躍が期待される。

 その他、野球界の“シンジ”を見ると、無回転フォークを武器にしていた岩田慎司(中日)が今季限りで引退し、小宮山慎二(阪神)は1試合の出場にとどまり、来季から背番号が「39」から「59」に変更となる。

【田島慎二の今季成績】
59試 3勝4敗17S 防2.44

【野球界の主なシンジ】
田島慎二(中日)
岩田慎司(中日)
小宮山慎二(阪神)
大原慎司(DeNA)
佐々岡真司(元広島)
西田真二(元広島)
今中慎二(元中日)
森 慎二(元西武)