完投で来日初勝利を挙げ、ガッツポーズする日本ハムのマルティネス＝東京ドーム【写真提供:共同通信社】

　北海道日本ハムの新外国人・マルティネスが6日の対千葉ロッテ戦で9回4安打2失点（自責点0）の快投で来日初勝利を初完投で飾った。

　メジャー通算17勝の実績を誇る右腕は、多彩な球種と抜群の制球力が武器。3月31日の埼玉西武戦で来日初先発した際は負け投手になったが、6回2失点としっかりと試合は作っていた。そしてこの日も序盤から140キロ台後半のストレートを中心としたテンポのよいピッチングで試合のリズムを作ると、味方打線から2回裏に5番・レアードが第2号ソロ、3回裏には4番・中田翔がタイムリーなどで序盤に3点のリードをもらった。

　「安心して投げきることができ、ありがたかった」と援護をもらったマルティネスもエンジン全開。7回まで千葉ロッテ打線をわずか2安打に抑えて反撃の糸口さえ作らせず。8回に味方のエラーで2点を失って1点差に詰め寄られるが、最後まで崩れることなく9回をしっかりと投げきった。

　日本で初めてのヒーローインタビューでは、「気分は最高です。ゲームプランを持って投球に挑んで堅実な守備も付いていたので、安心して投げることができました」とコメント。東京ドームに集まったファンにも「頼もしいです」と感謝の気持ちを述べた

　これで開幕3連敗スタートとなったチームも4連勝で今季初の貯金生活に突入。マルティネス自身もこの日の会心の来日初勝利でリズムに乗ってくることは間違いない。