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日本ハムのルーキー8選手、スカウト責任者が明かすそれぞれの魅力は?


日本ハムは22日、札幌市豊平館で新入団選手発表の記者会見を開いた。

■札幌で新入団選手会見、ドラ1堀は「投手として不足するところはほとんどない」

 日本ハムは22日、札幌市豊平館で新入団選手発表の記者会見を開いた。

 会見にはドラフト1位・堀瑞輝投手(広島新庄高)ら8選手、栗山監督、竹田球団社長が参加。大渕隆スカウトディレクター(SD)は席上で各選手を以下のように紹介した。果たして各選手の長所はどこなのか。

◯ドラフト1位・堀瑞輝投手(広島新庄高)
背番号34、177センチ、72キロ、左投左打

「ファイターズの宮西投手を思わせる左サイドハンドです。しかし、球速は宮西投手以上の140キロ後半の直球を両サイドにビシビシと決める速球派投手。ピンチでも表情に出さない強いメンタル、毎日ブルペンに入る強い体。心身の両方を備えているので、高校生とはいえ、1軍での早い活躍が期待されるところです。投手として不足するところはほとんどないものの、堀選手が苦手なことはインタビューだそうです。野球と共に頑張って欲しいです」

◯ドラフト2位・石井一成内野手(早大)
背番号38、180センチ、77キロ、右投左打。

「握力75キロ。そのリストの強さと強肩はプロでもトップクラス。守備から入っていける選手です。何より、これまで一切怪我したことがなく、無事これ名馬を地でいく選手。4年生になり、打撃が急成長しました。年間29安打を打ちましたが、半分以上が長打。本塁打が5本ありました。同級生の日大・京田選手(中日2位)を上回るOPS(出塁率+長打率)1.05は立派です。精神面でも成長してまして、レギュラーを確保すれば将来ファイターズのキャプテンになることも十分にあり得ると思います。高い目標を持って頑張ってほしいです」

■ドラ4森山は「中学時代からゴジラ2世」

◯ドラフト3位・高良一輝投手(九州産業大)
背番号40、178センチ、78キロ、右投右打

「ファイターズの先発投手の一角を担うべき総合力の高い投手です。身長(178センチ)以上に角度のある球。両サイドに放射状に制球できる実戦的な投手です。最近の流行りのボールのスピン量を計測できるなら、プロでもトップクラス。真っすぐで空振りを奪える魅力があります。ポーカーフェイスも特徴で、高良投手いわく『それが投手という生き物』という名言もありました。冷静沈着、虎視眈々と先発ローテーション入りを狙ってほしいです 」

◯ドラフト4位・森山恵佑外野手(専修大)
背番号44、188センチ、92キロ、左投左打

「この体格でバックスクリーンを超える140メートル弾。飛ばす力はアマチュア界ナンバー1です。プロでもヒットではなく、豪快な本塁打を期待できる選手です。大学から打者転向で、まだまだ改善の余地が残されています。天井が見えない楽しみな選手です。中学時代からゴジラ2世と松井秀喜選手と比較されてきた人生でした。今日からはファイターズの森山として、甘いマスクと本塁打で大活躍して欲しいです」

◯ドラフト5位・高山優希投手(大阪桐蔭高)
背番号48、181センチ、78キロ、左投左打

「スカウトの通説に『実際より大きく見える選手は買いだ』という言葉があります。高山選手は、まさにこのタイプでした。身長だけでなく、リーチを生かしたダイナミックな投球フォームはまだまだ粗削りですが、150キロを出す潜在能力は非常に高く、ここに技術が加われば、3年後には飛躍的に成長してくれるのではないか、と。そんな魅力満載の投手です。ドラフト前からファイターズに入りたいと思って、実際に入って来た強運。そして端正な顔立ちで次世代のスターを目指して欲しいです」

■ドラ9今井は「高校通算68本塁打。迫力満点のフルスイング」

◯ドラフト7位・郡拓也捕手(帝京高)
背番号60、178センチ、76キロ、右投右打

「強肩は今年のドラフトで1、2位を争う選手です。通常、捕手の売り文句は 『打てる捕手』ですが、彼は盗塁の出来る『走れる捕手』です。今年の夏予選では二盗、三盗、本盗を敢行するなど積極的なプレースタイルは既成概念にとらわれず、常に全力プレーのファイターズの選手にピッタリだと思います。同じポジションには高校の先輩になる石川亮選手がいますが、プロではライバルとして切磋琢磨して、暴れ回ってほしいと思います」

◯ドラフト8位・玉井大翔投手(新日鉄住金かずさマジック)
背番号54、178センチ、78キロ、右投右打

「ボール半分の制球ができる制球力。スライダー、カットボール、フォーク、最近はシュートが良くなったと聞いています。投げるリズムが良く、打たせて取る多彩な変化球の持ち主です。カーブも投げられるそうで、来年からの活躍が期待されます。昨年のルーキー・加藤投手は社会人時代の同僚で同い年。また、井口投手は大学の後輩。彼らから1年遅れのプロ入りとなりましたが、来年早々、彼らを置いていく活躍を期待しています」

◯ドラフト9位・今井順之助内野手(中京高)
背番号70、177センチ、88キロ、右投左打

「高校通算68本塁打。迫力満点のフルスイングで、岐阜県内ではスター選手でした。本塁打の時のベース一周は後から付けられるものではありません。野球が好きで、好きで仕方ない。ドラフト最下位からはい上がるぞ、という空気を出している選手に我々は惹かれました。このチャンスを是非モノにしてほしいです。父はプロ野球選手、母はプロゴルファーという家系。ボールの扱いとプロ根性は間違いなし。是非頑張ってください」

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