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SBドラ1田中、入団会見で明かした大きな目標 「沢村賞を取れる投手に」


22日に行われたソフトバンクの新入団選手発表会見。育成を含む10選手が並ぶ壇上で、一番の注目を集めたのは、やはりドラフト1巡目指名の田中正義(創価大)だった。

■指揮官から即戦力の期待に「開幕から1軍でやれるように」

 22日に行われたソフトバンクの新入団選手発表会見。育成を含む10選手が並ぶ壇上で、一番の注目を集めたのは、やはりドラフト1巡目指名の田中正義(創価大)だった。

「沢村賞が取れる投手になれるように」

 冒頭の自己紹介で、田中はそう言い切った。

「ピッチャーをやらせてもらっている以上は取りたい」と、プロ野球の投手にとっての最高の名誉を狙うことを宣言。工藤公康監督も「縁あってホークスに入ってくれた。沢村賞を早く取れるようにがんばってほしい」と、自らが引き当てた即戦力右腕にエールを送った。
 
「パ・リーグはいいバッターが多い。特に(日本一の)日本ハムのバッターは脅威ですが、何とか抑えられるようにしたい。対戦したいバッターは、本来なら大谷(翔平)くんと言うべきでしょうが、そんなおこがましいことは言えないので、プロ全員です」

■緊張MAXの入団発表会見「内心バクバクしていた」

 会見で「他の同期入団選手に『ここだけは負けない』といえるものは?」という質問が飛ぶと「年齢です。4つ勝ってる」と、10人中唯一の大卒ルーキーであることをネタに笑いを取る場面もあった。

 会見後に改めて会見の感想を聞くと「内心バクバクでした。それを隠そうと必死でしたよ」と苦笑い。初めて袖を通した背番号25のユニフォームに「気が引き締まる思い。これからが勝負だと思う」と語りつつ、この日の晴れ姿を「一番は両親への親孝行になったことですね」と田中。横には工藤監督が座っていたが「迫力がありますね。身長以上に大きく感じました」と、指揮官が放つオーラに感心しきりの様子だった。
 
「2016年のドラフト同期の中でもあれだけ注目していただいたし、即戦力として期待されていることもわかっています。その期待値を上回れるように、開幕から1軍でやれるようにがんばります」

 1月の合同自主トレを経て、2月の春季キャンプからいよいよプロとしての挑戦が始まる。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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