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憧れは伊藤智仁。帝京大・廣畑敦也が堂々の投げっぷりで東海大から先発初白星【首都大学野球】

思いきりの良い腕の振りから、伸びのある140km/h台中盤のストレートやスライダー、フォーク、カーブを投げ込み帝京大の右腕・廣畑敦也投手(3年・玉野光南)が6回途中1失点と好投し、東海大との1回戦に先勝した。

昨年は4年生投手が三本柱を形成し、リーグ戦の先発は自身3度目。それでも「1番練習もしていましたし安定もしていたので」と唐澤良一監督から大事なチーム開幕戦の先発を任された。

廣畑は「緊張が良い方向に向いてくれました」と、自身の武器と話す「打者を見ながら打たせて取る投球」を遺憾無く披露。5回まで3安打無四球無失点6奪三振に抑え、その裏の5得点につなげた。一方で6回は「闘争心が空回りするのが彼の悪いところ」と唐澤監督が苦言を呈したように2安打1四球1失点で降板した。

それでも後を継いだ岡野祐大投手(1年・神戸国際大附)がキレの良いスライダーなどで三者連続三振を奪い、東海大に反撃を許さず。帝京大が継投で逃げ切って、昨春に続く全日本大学野球選手権出場に向けて好発進を切った。

◎東海大vs帝京大1回戦

東海大 000001000=1
帝京大 00005000X=5
【海】飯嶋、●原田、山崎、小郷−海野
【帝】○廣畑、岡野、中川−塚畝

課題も残したが、視察したNPB球団のスカウトの前で印象に残る投球を見せた廣畑。ヤクルトファンだった父の影響もあり「伊藤智仁さん(元ヤクルト)のように130km/h台後半のスライダーを投げたい」と憧れを語った。

文・写真=高木遊