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MLB復帰なら総額20億円も…韓国の助っ人本塁打王が「日本球団と契約狙う」!?


野球界はストーブリーグ真っ只中。メジャーでも日本球界でも、そして韓国球界でもフリーエージェント(FA)選手の去就や、トレードなどの戦力補強に注目が集まっている。

■2季連続40本塁打超え「まるでカートゥーンのような数字」と米メディア

 野球界はストーブリーグ真っ只中。メジャーでも日本球界でも、そして韓国球界でもフリーエージェント(FA)選手の去就や、トレードなどの戦力補強に注目が集まっている。近年、姜正浩(パイレーツ)や李大浩(マリナーズFA)、金賢洙(オリオールズ)らをメジャーに輩出し、“野手の発掘先”として注目を浴びる韓国球界からは、ロッテ・ジャイアンツの孫児葉外野手がポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指すと報じられている。それと同時に関心を集めているのが、韓国球界で2季連続40ホームランを記録した“助っ人外国人”エリック・テムズの去就だ。

 2013年オフにNCダイノスと契約したテムズは、1年目の2014年は打率.343、37本塁打、121打点と好成績を記録。さらに、2年目の昨季は打率.381、出塁率.497、47本塁打、140打点、40盗塁で、見事MVPを獲得。1シーズンで2度のサイクルヒットも記録し、一塁手としてゴールデングラブ賞も受賞するなど、大車輪の活躍だった。今季もその勢いはとどまることなく、打率.321、40本塁打、121打点をマーク。もちろん、この活躍ぶりを見逃さないのが、メジャー球団のスカウトたちだ。

 米スポーツ専門局「ESPN」のジェリー・クラスニック記者は「韓国でセンセーション、エリック・テムズはMLB復帰できるか?」と題した特集記事を執筆。その中で、韓国での活躍ぶりを「カートゥーンのような数字。日本でのタフィ・ローズやウラディミル・バレンティンの成功を思い出させる」と表現している。

■日本球界移籍の可能性も!? メジャー復帰なら大型契約か…

 名門ペッパーダイン大学出身のテムズは、語学学習教材でハングル文字を覚えたそうで、韓国移籍の決断を「金のことだけを考えたら、苦しむだけ。(成功の)カギは楽しむこと。経験をとことん楽しむことだよ」と話し、異国での生活を謳歌しているという。

 2011年にブルージェイズでメジャーデビューしたテムズは、2014年に移籍するまでメジャーでは思うような成績を残せずに渡韓を決意。その決断が奏功したわけだが、記事では、FAとなった今オフ、すでに複数のメジャー球団が獲得に興味を示しているとリポート。「マイケル・ソーンダース、コルビー・ラスマス、ミッチ・モアランド、アダム・リンド、ペドロ・アルバレス、ブランドン・モスら左の強打者たちと同グループに区分けされ、メジャー復帰を狙えるだろう」とする一方で、「日本球団との契約を狙う可能性もある」と伝えている。

 今季は1年150万ドル(約1億6700万円)の契約だったテムズだが、記事では、某球団幹部の見積もりとして、来季メジャー復帰を果たすなら2年1200万ドル(約13億3320万円)もしくは3年1500-1800万ドル(約16億6650万円-19億9980万円)を手にできるだろうと予測。日本の球団がその数字に見合った契約を提示する可能性は低そうだが、好奇心の旺盛な韓国のスーパー助っ人の去就から目が離せなさそうだ。

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