BASEBALL GATE

プロ野球

5回1安打1失点!期待のドラ1左腕・田嶋がプロ初登板初勝利!

ソフトバンク戦に先発し、5回1失点でプロ初登板初勝利を挙げたオリックス・新人の田嶋=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


オリックスのドラフト1位ルーキー・田嶋大樹が、31日の福岡ソフトバンク戦で5回1安打1失点の好投でプロ初登板初先発初勝利を挙げた。

 佐野日大高卒業後に社会人の強豪・JR東日本に入社。メキメキと実力を伸ばし、U23代表や社会人代表の侍ジャパンとしても活躍し、昨秋のドラフトで2球団競合の末にオリックスに入団。オープン戦では3試合に先発して1勝1敗。しっかりと実力を示して先発ローテーションを勝ち取った。

 迎えたプロ初のマウンド。「緊張で(気持ちが)フワフワして、自分ピッチングができなかった」と振り返ったように、先頭の今宮健太こそ空振り三振に仕留めたが、続く2番・川島慶三に11球粘られたうえ、甘く入った内角のストレートをレフトスタンドへ運ばれた。プロの洗礼を浴びた形となったが、すぐさま気持ちを切り替えて前評判通りのピッチングを披露。福岡ソフトバンクの強力打線に2回以降はヒットを1本も許さない堂々たるピッチングで、四球で走者を背負う場面も落ち着いて要所を締めて、5回108球を投げて1安打1失点でマウンドを下りた。

 6回表に打線が逆転に成功したことで手に入れたプロ初勝利。試合後のヒーローインタビューでは「(福良監督から) よくやったといってもらえたので次頑張りたい」とコメント。さらに「チームを勝たせる気持ちでマウンドに上がって、しっかり勝てましたし、次につながるピッチングもできた」と力強い言葉も残した。

 オリックスの新人投手が開幕カードで先発勝利を挙げたのは、阪急時代を含めると実に64年ぶり。今季入団した新人投手でも初勝利一番乗り。期待の即戦力ルーキーの活躍は、22年ぶりの優勝を目指すチームに、早くも勢いを付けた。