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FAの上原浩治にクローザーとして「価値」 MLB公式サイト特集「経験も豊富」


レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手が、来季クローザーを務められる投手としてMLB公式サイトで紹介されている。来季開幕を42歳で迎える右腕だが、まだまだ需要は多いようだ。

■市場には“ビッグ3“が存在も…クローザーとしても起用できる投手に上原の名前

 レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手が、来季クローザーを務められる投手としてMLB公式サイトで紹介されている。来季開幕を42歳で迎える右腕だが、まだまだ需要は多いようだ。

 MLB公式サイトは、今オフの市場に出ているリリーフ投手についての特集記事を掲載。今季47セーブのケンリー・ジャンセン(ドジャースからFA)、36セーブのアロルディス・チャップマン(カブスからFA)、47セーブのマーク・メランソン(ナショナルズからFA)の“ビッグ3”と契約できなくても、「タレント」を獲得できるとしている。

 守護神の補強を目指しているチームとして名前が挙がっているのは、カブス、ドジャース、ジャイアンツ、ナショナルズ、マーリンズ、ヤンキース。近年は、ブルペンにタレントを揃えるチームの躍進が目立っているだけに、どのチームも安定感のある救援投手を求めている。そして、“ビッグ3“以外でもクローザーとしても起用できる3人として名前を挙げられているのが、フアン・二カシオ(パイレーツからFA)、上原、ダニエル・ハドソン(ダイヤモンドバックスからFA)の3人だ。

 記事では、日本人右腕について「ボストンにおいて、ウエハラはあまりにも早く忘れさられた男となってしまったように思える。レッドソックスがクレイグ・キンブレル、カーソン・スミス、ブラッド・ジーグラーらを補強したことでウエハラは陰に隠れる存在となっていた。そして3.45という防御率はリリーバーとしては上原のキャリアで最も悪いものであり、故障での離脱もあった。そして彼は4月に42歳となる」と振り返っている。

■40歳を超えても需要の多い上原、「まだまだ彼には価値がある」

 今季、レッドソックスはキンブレルをトレードで獲得したため、上原はセットアッパーとして開幕を迎えた。前半戦は苦しみ、6月は防御率5点台まで跳ね上がったことも。7月19日のジャイアンツ戦では右胸筋の張りを訴えて降板し、そのまま故障者入りした。

 しかし、9月に復帰してからは11試合連続無失点でシーズンを終え、地区優勝に貢献。ポストシーズンでは、レッドソックスは地区シリーズでインディアンスに3連敗を喫して敗退したものの、上原は2試合無失点と好投していた。

 MLB公式サイトは「ウエハラはこれまでと変わらぬ素晴らしさを発揮した。34.2%というストライクアウト率(全アウトのうち奪三振が占める割合)は、2013年以降で最も高い数字であり、40イニング以上を投げたリリーバー(176選手)の中で11位にあたる」と称賛。力の衰えは見えないと分析している。

 また、来季42歳となる年齢についても「野球界において、現在の彼が若い選手とは言えないのは確かだ。しかし、素晴らしいスプリットを武器にして、三振を奪うスキルは間違いなく健在であり、試合を締めくくる経験も豊富だ。まだまだ彼には価値が備わっている」と高く評価している。

 メジャーにおいて、まだまだハイレベルな救援投手と見られている上原。クローザーとして獲得する球団が出てくる可能性も十分にありそうだ。

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