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プロ野球

黒田が引退 現役最多勝利投手は誰?


 日米通算203勝を挙げた黒田博樹(広島)、NPB最多の172勝を記録していた三浦大輔(DeNA)が現役を引退した。

 この2人は現役通算勝利数では1位と2位の投手だった。では来季、現役で通算勝利数が最も多い投手は誰になるのだろうか。1位は日米通算170勝をマークする岩隈久志(マリナーズ)だ。

 岩隈は楽天時代の08年に21勝をマークするなど日本通算107勝を挙げ、11年オフにFA宣言しメジャーに挑戦。マリナーズに加入した1年目は春先こそ出番がなかったものの、シーズン後半から先発に定着し9勝をマーク。13年と14年には2年連続で2桁勝利を記録し、16年にはメジャー移籍後最多の16勝を挙げた。メジャー通算63勝は、日本人投手では野茂英雄の123勝、黒田博樹の79勝に次ぐ3位の記録だ。

 岩隈に次ぐ勝ち星をあげているのは、“平成の怪物”・松坂大輔(ソフトバンク)の日米通算164勝。松坂は横浜高で甲子園春夏連覇を成し遂げ、98年ドラフト1位で西武に入団。プロ1年目から3年連続で最多勝を獲得するなど、06年オフにメジャー挑戦するまでの8年間で通算108勝をマーク。メジャー挑戦後はレッドソックス時代の08年に18勝を挙げたが、その後は故障に苦しみ2桁勝利はなし。15年から日本球界に復帰したが、復帰後は未勝利だ。

 日米通算ではなく、純粋に日本だけで最も勝ち星をあげているのは石川雅規(ヤクルト)の通算152勝となる。これは日米通算170勝の岩隈、164勝の松坂大輔に次いで、現役では3番目に多い勝ち星。石川は02年にプロ入りし、1年目から5年連続で2桁勝利を記録。07年は4勝に終わるも、翌年から4年連続2桁勝利をマークするなど、現役通算11度2桁勝利を挙げる左腕だ。

 その他、ダルビッシュ有(レンジャーズ)が日米通算139勝、田中将大(ヤンキース)が日米通算138勝を挙げている。

【現役通算勝利投手トップ10】
1位 170勝 岩隈久志(マリナーズ)※
2位 164勝 松坂大輔(ソフトバンク)※
3位 152勝 石川雅規(ヤクルト)
4位 142勝 杉内俊哉(巨人)
5位 139勝 ダルビッシュ有(レンジャーズ)※
6位 138勝 田中将大(ヤンキース)※
7位 131勝 上原浩治(レッドソックス)※
8位 127勝 和田毅(ソフトバンク)※
9位 124勝 内海哲也(巨人)
10位 118勝 涌井秀章(ロッテ)

※は日米通算