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西武からFA移籍の岸、新天地・楽天への思い激白 則本とは固い握手


西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、楽天に移籍することが決まった岸孝之投手が18日、仙台市内で入団会見を行い、新天地への思いを語った。ダブルエースとして先発ローテを支えることになる則本昂大投手とも固い握手を交わしたことも明かした。

■移籍決断の岸、「野球人生は一度きり。いつ終わるか分からないと考えた時に今かなと」

 西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、楽天に移籍することが決まった岸孝之投手が18日、仙台市内で入団会見を行い、新天地への思いを語った。立花陽三球団社長、星野仙一球団副会長が同席のもと、移籍の決め手になった要因や来季の目標にも言及。ダブルエースとして先発ローテを支えることになる則本昂大投手とも固い握手を交わしたことも明かした。

 以下が会見の一問一答。

「この度、東北楽天ゴールデンイーグルスの一員になることになりました、岸孝之です。東北、仙台のためにこれから精一杯、頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」

――楽天入りが決まり、現在の心境は。

「長い間、悩んできて、悩んで悩んで決断をして、この日を迎えられていることをホッとしています。東北、仙台を盛り上げたいと思って、こういう決断をしたので嬉しく思います」

――移籍の決め手となった理由は。

「野球を始めたのが、この仙台ですので、そこからプロに入るまでたくさんの人にお世話になり、支えられてここまでこられた。そういう方たちに成長した姿を見せたい、地元に恩返しをしたいなという強い思いがありました」

――星野副会長から熱い言葉があったが。

「『迷ったら前に進め』と聞いた時にそうだなと思いました。その言葉で前に進めたかなと思います」

■楽天で親しい選手は…

――野球を始めた地元・宮城に戻ってくる。

「僕が試合で投げて、たくさんの方に楽しんでもらって、喜んでもらえると帰ってきたかいがあると思います」

――2011年の東日本大震災で被災したふるさとの姿を見て、どんな思いだったか。

「何かしたいなと思っていたが、何もできずにここまできました。でも、仙台に来た時は、僕が投げて喜んでいる人もいるんだろうなと思って、投げていました。これからは僕ができることがあれば、力になれることがあればなんでもやりたいと思います」

――いつから故郷でプレーしたいという思いがあったか。

「野球人生は一度きり。いつ終わるか分からないと考えた時に今かなと思いました」

――楽天の印象は。

「たくさんいい選手がいると思います。嶋も則本もそうですが、(松井)稼頭央さんとプレーできるのがすごく楽しみ。今から楽しみにしています」

――楽天で親しい選手は。

「嶋と則本とは食事に行ったりしています。その2人とはよく連絡を取り合っています」

■則本に「負けないように」、1年目の目標は「15勝」

――則本投手とは入団が決まってから話したか。

「電話もしましたし、さっきもロッカールームで握手をしました。よろしく、と。僕が成長するために(則本の)存在は大きくなると思います。負けないように頑張りたいと思います」

――球団は先発の柱として期待していると思う。

「チームに貢献して、優勝しないと来た意味がないと思っている。星野さん、立花さんの思いを受け止めて、もっと成長していけたらいいなと思います」

――移籍1年目の目標とする数字は。

「常にキャリアハイを目指して、15勝はしたいと毎年、思っているので、そこは変わらずに目標としてやっていきたいと思います」

――地元・東北で優勝、日本一奪還の気持ちが強いと思う。

「もちろん、それをしないと地元に帰ってきた意味がないと思うので、そういう皆さんの期待に応えられるように精一杯、やりたいと思います」

――ファンへのメッセージを。

「僕が投げて勝つことによって、みなさんに笑顔になってほしいです。観に来てよかった、楽しかったなって思ってもらえるように、楽天の勝利のためにこれから頑張りたいと思います」

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