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「僕が一番下手」 試行錯誤重ねる西武19歳野手、来季へ秘める思い

西武は16日、宮崎・南郷キャンプ最終クール2日目を終了した。いずれの選手も、早朝から夕方まで集中した内容の濃いトレーニングを続けているが、中でも連日、最も練習に時間を費やしているのが高卒1年目の愛斗だ。

■南郷キャンプで猛練習に励む高卒1年目の愛斗

 西武は16日、宮崎・南郷キャンプ最終クール2日目を終了した。いずれの選手も、早朝から夕方まで集中した内容の濃いトレーニングを続けているが、中でも連日、最も練習に時間を費やしているのが高卒1年目の愛斗だ。

 早出組として、朝9時15分から練習開始。その後、全体練習、個別練習、ランニング、ウエイトトレーニングと全メニューをこなした後、個人での打撃練習が始まるのである。全体練習が早めに終了したこの日も、ほとんどの選手が17時にはスタジアムをあとにしたが、19歳外野手は、18時10分過ぎまで一人、ひたすらマシンに向かっていた。

 ただ、本人とっては、これは決して特別なことではない。「当然のこと」として捉えているのである。というのは、参加メンバーの中で1軍経験のない選手は自分だけ。しかも、監督が代わった最初のこのキャンプに帯同させてもらえている価値と自覚を心底感じているからだ。

■参加メンバーで唯一1軍未経験、負けず嫌いの根性で猛特訓に励む

「僕が一番下手なんです。だから、一番練習するのは当たり前です」

 入団当初から、人一倍負けず嫌いで向上心が高く、据わった根性が非常に魅力的な選手だ。今キャンプも、「来シーズン1軍でやるために、がむしゃらにやるのはもちろんですが、それと同時に、技術もどんどん身に付けてかなければ」と、打撃面での試行錯誤を続けている。

 現時点では、「上半身、下半身、腕が全部バラバラになってしまっている」ことが最大のテーマだと愛斗。キャンプも残り2日となったが、何としても解決の糸口を見出すべく、徹底的にバットを振り続ける。

上岡真里江●文 text by Marie Kamioka

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