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侍ジャパン

稲葉監督「戦いは始まっている」、則本「すごい緊張感がありました」、秋山「あっという間に近づいてくる」

侍ジャパンシリーズ2018「日本vsオーストラリア」(4日、京セラドーム大阪)が行われ、日本代表が6対0でオーストラリア代表を下して2戦連続の完封勝利。試合後、稲葉篤紀監督は侍投手陣を改めて絶賛し、2020年東京五輪での金メダル獲得を再宣言。お立ち台に上った則本昂大(東北楽天)、秋山翔吾(埼玉西武)のこの日の投打のヒーロー2人も、手応え十分に試合を振り返りながら“2年後”を約束した。

■稲葉篤紀監督
――2試合連続の完封勝ち。ナイスゲームでした。
「ありがとうございます。今日は初回から点数が取れて、ある程度野手陣がピッチャーをリードしたという形ですけど、改めてこの2日間、この投手陣の素晴らしさというのが分かったので、非常に楽しみだと思いました」
――先発の則本投手が昨日の千賀投手同様に圧巻の立ち上がりでしたが?
「そうですね。昨日完封ということで、今日のピッチャー陣にはある意味プレッシャーがかかった中で、非常に気合を入れて投げてくれましたね」
――2人目の田口投手以降、堀投手、高梨投手、石崎投手と、いずれも持ち味を出したピッチングだったと思いますが?
「昨日も今日もそうなんですけど、すべての投手が自分の持ち味をしっかりと出してくれて打者を抑えてくれた。非常に今後が楽しみですね」
――得点の取り方も良かった。2回無死1、2塁からの秋山選手のバッティングは見事だったのでは?
「あそこはある程度本人に任せたんですけど、引っ張る意識ということで、自分で考えてやってくれました。あの辺は経験がありますね。さすがだなと思いました」
――選手たちからは『オリンピック』という言葉が多く聞かれた2日間になったが?
「もうオリンピックへ向けて戦いが始まっているという話をしている中で、非常に選手たちが意識を持ってやってくれている。私もしっかりといい準備をしてこれからやっていきたいと思います」
――ファンに向けてひと言お願いします。
「今日もたくさん、足を運んでくださいましてありがとうございました。2020年へ向けて、金メダルを取るというところでしっかりとまたやって行きたいと思いますので、これからもご声援をよろしくお願いいたします」

■則本昂大(東北楽天)
――ナイスピッチングでした。
「ありがとうございます」
――今日の先発マウンドはどのような気持ちで上りましたか?
「昨日投げたピッチャーが本当に良いピッチングをしていたので、すごい緊張感がありました」
――まず立ち上がり、1アウトを取った後にギアを上げて行ったように見えたが?
「田村君が良い配球をしてくれたと思うので、そのおかげでゼロで行けたと思います」
――153キロでの見逃し三振が見事でしたが?
「それも良いキャッチングのおかげだったと思います」
――力で抑えて2イニングだったのでは?
「そうですね。変化球自体はそんなに良くなかったので、短いイニングでしたし、真っ直ぐで行こうと思いました」
――稲葉監督からは五輪で金メダルという話が出ましたが?
「母国でオリンピックが開催される時期に現役でいられるということはなかなかないことなので、自分もその時に選ばれるような選手でありたいと思います」
――ファンに向けてひと言お願いします。
「昨日と今日と、熱い声援をありがとうございました。オリンピックは2年後です。僕たち選手は一生懸命頑張ります。声援をよろしくお願いします」

■秋山翔吾(埼玉西武)
――ナイスバッティングでした。
「ありがとうございます」
――今日は稲葉監督から「1」という数字を大事にしよう。1打席目、1球目、ひと振り目という話があったと思いますが?
「そうですね。やはり昨日、ピッチャー中心に良いゲームができたので、その後にぬるまないようにということで、みんな一つ目を大事にしようという話をされた。みんなそこに気を付けてできたんじゃないかなと思います」
――その中で、第1打席に出塁して先制のホームを踏んだが?
「塁に出れてホッとしたところもありますし、クリーンアップがいい形で繋いでくれる中で、その後に上林が必死さを見せてくれた。ああいうところが日本らしさでもありますし、良い形で点が取れたんじゃないかなと思います」
――第2打席は2回無死1、2塁の場面だったが?
「去年の秋の無死1、2塁の場面で外崎にヒッティングが出ていた。僕はバントかなと思ったんですけど、信用していただいたので、思い切り引っ張れるボールを待っていました。いい形で繋げられて良かったと思います。いい方向に飛んでくれたので良かったと思います」
――4打席目に反対方向に流したバッティングも見事だったが?
「昨日も対戦した左ピッチャーだったので、軌道のイメージもできていた。良いコンタクトができたと思います」
――守っていて、今日のピッチャー陣の投球はどう見えましたか?
「昨日今日と本当に良いピッチングを見せてくれて、シーズンに戻ると手強いなと感じた。それに負けないように頑張りたいと思います。(隣の則本には)シーズン中散々やられているので、こういうところで一緒にやれると頼もしく思います」
――五輪へ向けての気持ちは?
「本当にあっという間に近づいてくると思います。選手たちはそこに選ばれるように全力でやります。シーズンも変わらず頑張って行きたいと思いますので、応援の方よろしくお願いいたします」