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日ハム栗山監督、大谷入団の“秘話”明かす「来てくれとは1回も言ってない」


日本ハムの栗山英樹監督が15日、東京の外国特派員協会で記者会見を開いた。海外メディアにとって最大の関心は、もちろん大谷翔平。会見でも二刀流関連の質問が飛び交った。

■大谷入団に勝算あった!? 「かなり高い確率で理解してくれるはず」

 日本ハムの栗山英樹監督が15日、東京の外国特派員協会で記者会見を開いた。海外メディアにとって最大の関心は、もちろん大谷翔平。会見でも二刀流関連の質問が飛び交った。

「(日本ハム)入団の条件として、二刀流容認があったのか?」

「ポスティングシステム(入札制度)での譲渡金は、2006年の松坂(レッドソックス)は5000万ドル(5111万1111ドル11セント=当時のレートで約60億1000万円)だったが、現在は2000万ドル(約21億6000万円)に制限されている。経済的側面で、現行制度をどう考えているか」

 早ければ来オフにも大リーグ挑戦が現実化しそうな状況だけに、突っ込んだ質問が飛び出した。

 栗山監督は大谷の二刀流に関し、入団前に球団からどう使うかを聞かれ、「あれだけの才能が両方ある。野球の神様以外に決められない。だから僕は両方やらせるべきだと答えました。高校時代、熱闘甲子園(の番組)を通じて接点があって、彼の野球に対する頭の良さというのをものすごく理解できていた。(大リーグという)夢に対して、何がいいか、かなり高い確率で理解してくれるはず」とドラフト当時の思いを語った。

■栗山監督が大谷に話した「大リーグへ行く理想の道」

 入団への“殺し文句”については「花巻の交渉で言ったが、『日本ハムに来てくれ』とは1回も言ってません。僕が考える、大リーグへ行く理想の道は、細かい技術を覚えていくのは日本でやりながら、技術を身につけ、そのままメジャー契約でアメリカに行く。これが一番いい道だと一生懸命、説明しました」と明かした。この栗山監督の説得が「二刀流・大谷」誕生のキーワードとなった。

 ポスティングシステムについては、さすがに言葉を濁したが、「翔平(大谷は)はお金に全くこだわらない選手だが、ファイターズにお世話になったと思っているはず。球団に恩返ししたいと思っているはず」と明言は避け、現行のシステムに関しては「何が答えかわからないが、WIN-WINの状態を早く作り出せれば」と話した。

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