日本ハムは15日、アンソニー・バース投手の退団が決まったことを発表した。バース自身も自身のツイッターで米球界に復帰することを明かしている。

■日本ハムからも退団が発表、ツイッターで「アメリカに戻ることを決めました」

　日本ハムは15日、アンソニー・バース投手の退団が決まったことを発表した。バース自身も自身のツイッターで米球界に復帰することを明かしている。

　バースは日本ハムに加入した今季、開幕から先発、中継ぎとフル回転。37試合登板（先発14試合）で8勝8敗6ホールド、防御率3.65をマークした。

　圧巻だったのは広島と対戦した日本シリーズ。5試合に登板し、力のある速球とチェンジアップを武器に強力打線を抑え込んだ。6試合シリーズで最多タイの3勝をマークし、10年ぶり日本一の立役者の一人に。すべて救援での勝利は史上初の快挙で、優秀選手に選出された。ファンや関係者からは「シリーズMVP」の声も上がるほどの活躍だった。

　バースはこの日、自身のツイッターで「2017年シーズンはアメリカに戻ることを決めました。新しいチームで優勝の力になれることを願っています」と報告。シーズン終了後からメジャー復帰の希望があることを明かしていた。

■ツイッターでチームに「感謝」、最後には日本語で「札幌大好き！」

　日本ハム入団前はメジャーで実績を残していた右腕。パドレスにドラフト5巡目で指名され、11年にメジャーデビュー。その後、アストロズ、レンジャーズと渡り歩き、15年シーズン終了後にはマリナーズにトレードされたが、その後FAに。日本ハムと契約した。

　メジャーでは通算129試合登板で5勝9敗3セーブ9ホールド、防御率4.40の実績があり、来季は2年ぶりのメジャーの舞台で活躍されることが期待される。

　本人はツイッターで、日本一直後にチームメートと撮った写真とともに「今季、日本ハムで投げる機会を与えてもらったこと、そして日本シリーズで勝利できたことに本当に感謝しています」と投稿。さらに、米球界復帰を報告したツイートでは、最後に日本語で「札幌大好き！」と綴り、“日ハム愛”をあらためて明かした。助っ人として日本一という最高の置き土産を残し、愛するチームを去ることになった。