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ロッテ・ドラ1佐々木(桜美林大)が11K&1HRの大活躍/中日ドラ2・京田がDeNAドラ2・水野撃ちで日大4強へ【明治神宮大会—大学の部】

ロッテ・ドラ1佐々木(桜美林大)が11K&1HRの大活躍

ロッテ・ドラ1佐々木(桜美林大)が11K&1HRの大活躍

11月14日、「秋の大学日本一」を決める明治神宮野球大会大学の部は4日目が行われ、日本大と桜美林大が準決勝進出を決めた。

★佐々木が11K&1HRの大活躍
桜美林大  000301111=7
環太平洋大 000000010=1
【桜】佐々木、宮崎—大平
【環】岩永、又吉、藤本、和田—志賀
本塁打:大平、佐々木(桜美林大)

 8回、まさに「打者顔負け」という打球がグングンと伸び、逆方向の右中間スタンドに飛び込んだ。打ったのは桜美林大のエース右腕・佐々木千隼投手(4年・日野/ロッテドラフト1位指名)だ。
 大学入学後の公式戦で初めて打席に入った試合で、高校通算33本塁打を放った実力を見せつけ、「打撃に関しては満点です」と笑顔を見せた。
 一方で本職の投球では、「調子が良くなかったですが、悪いなりにリズムを大切にしました」と笑顔は少なかった。それでも、力を程よく抜いた投球で環太平洋大打線を寄せ付けず、8回1死まで無安打投球を続けた。その後1失点を喫したが、2安打11奪三振の内容で全国大会初出場のチームに初勝利をもたらした。
 準決勝以降の戦いに向けては「今の仲間とできるのは、(多くても)あと2試合。その意味を噛み締めながら戦いたいです」と力強く抱負を語った。

◎視察したロッテ・井辺康二スカウト
「関東地区大学野球選手権(横浜市長杯)の時に比べ、疲れも抜けたようで腕がよく振れていました。やっぱりどの球種も精度が高いですし、自分の中でどうしたらいいかを常に考えて取り組んでいる印象です」

★中日ドラ2・京田がDeNAドラ2・水野撃ち
東海大北海道 0000000=0
日本大    2020201x=7
(7回コールド)
【北】水野、三浦、太田、松浦、立花—廣辻
【日】弓削—八田

 東海大北海道の先発・水野滉也投手(4年・札幌日大)を序盤に打ち崩した日大が、7対0で快勝。準決勝進出を決めた。
 1回、1死一塁の場面で京田陽太内野手(4年・青森山田)が水野のスライダーを逆方向の左中間に運ぶ先制のタイムリー三塁打を放ち日大が先制。続く4番・太田和輝内野手(3年・日大三)も逆方向の右翼線に運ぶ二塁打でさらに追加点。3回にも八田夏捕手(2年・履正社)のタイムリーで2点を奪い、この回途中で水野をノックアウト。後を継いだ投手からも着実に加点した日大が、7回コールド勝ちを決めた。

シュアな打撃を見せる京田(日大)

シュアな打撃を見せる京田(日大)

◎1安打完封した日大の192cm左腕・弓削隼人投手(4年・佐野日大)
「リーグ戦と同じように打たせて取ろうと変わらない気持ちで投げました。ストレートはナチュラルにシュートしているので、それを生かそうと思って投げています。調子は上がっているので、あと2つしっかりやりきりたいです」

◎2回3分の2、4失点で降板した東海大北海道・水野滉也投手
「先発としての役割を果たせずに悔しいです。これだけ長いシーズンを経験したのが初めてだったので、その難しさを感じた秋でした。(プロに入ってからは)先発でも中継ぎでも1年間通じて活躍できるようにしたいです」

文:高木遊
写真:山本晃子