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西武・辻監督、“限定主将”の浅村に及第点 「今後必ず変わってくるはず」


西武が宮崎南郷で行っている秋季キャンプは13日に第2クールが終了した。ここまでの期間を振り返り、辻監督は「僕ら(監督・コーチ陣)からしてみれば、選手はみんな本当によくやってくれて満足している。ただ、大事なのは、僕らがどうとかではなく、選手が『このキャンプをやってよかった』と思えるものを何か1つでも掴んでくれていれば。それでも、見る限りでは、選手たちも一生懸命、考えながらやってくれていると思う」と、手応えを口にした。

■秋季キャンプ第2クールが終了、「選手はみんな本当によくやってくれて満足」

 西武が宮崎南郷で行っている秋季キャンプは13日に第2クールが終了した。ここまでの期間を振り返り、辻監督は「僕ら(監督・コーチ陣)からしてみれば、選手はみんな本当によくやってくれて満足している。ただ、大事なのは、僕らがどうとかではなく、選手が『このキャンプをやってよかった』と思えるものを何か1つでも掴んでくれていれば。それでも、見る限りでは、選手たちも一生懸命、考えながらやってくれていると思う」と、手応えを口にした。

 選手によっては、自ら進んで早出から個別練習終了まで10時間近くもスタジアムで汗を流し続けることもある今回のキャンプ。その中で、辻監督は投手陣、野手陣の練習場をそれぞれ何度も行き来し、選手たちに積極的に話しかけている。時には直接指導をすることも少なくない。

 その意図についても、「伝え方って大事だよ」と話す。選手にとっては、特にクセなどについては多くの指導者から恐らく同じ課題を指摘されてきたはず。ただ、それを視点を変えて伝えることによって、今までとは違ってクリアになることもあるのではないかと、意図を説明する。

■浅村とともに炭谷もオールアップ、辻監督は評価「非常によく練習していた」

「彼らにとっても、僕から何かを言われるのは初めてだから、それが自分に合っている技術なのかはわからなくても、少しでもヒントになればいいので、とにかく試してみる価値はあると思う」

 この日をもって、炭谷銀仁朗と浅村栄斗の主力組はオールアップとなった。本格的に監督が指揮を執り始めた合同秋季練習開始の際、「秋キャンプまでの限定」としながらも、浅村を主将に任命していた。その背番号32の姿について、指揮官は「特別、極端に変わったことはないけれど、キャッチボールの時の声は大きくなったと思うし、今すぐではなくても、今後必ず少しは変わってくるはず」と及第点を与えた。また、炭谷についても「危機感を感じているだろうし、そういう意味でも非常によく練習していた」と評価した。

 14日のオフを経て、15日からはいよいよ最終クールを迎える。「マジできつい」と声を絞り出しているが、どの選手も、その顔は充実感で溢れている。

上岡真里江●文 text by Marie Kamioka

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