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高校野球

清宮の弾丸打が口火となり早実が準決勝進出【第47回明治神宮大会—高校の部】

試合後笑顔の清宮(早実)

試合後笑顔の清宮(早実)

11月12日、明治神宮野球大会高校の部2日目が行われ、早稲田実が初戦を突破した。

★清宮の弾丸打が口火
第1試合・2回戦
静岡高  100200000=3
早稲田実 10200020X=5
【静】池谷−森
【早】池田、服部、赤嶺—雪山

内野席を埋め尽くした観衆(静岡vs早実)

内野席を埋め尽くした観衆(静岡vs早実)

 
清宮幸太郎内野手(2年)の3度の出塁すべてが得点に絡み、東海大会王者の静岡高に競り勝った。
 早実の先発は、体調不良の中川広渡投手(1年)に代わって登板した182cm右腕・池田徹投手(1年)。池田も昨春のリトルシニア選抜大会で全国準優勝に導いた右腕ではあったが、緊張からか初回に3安打を浴び先制点を奪われる。
 だがその裏、早実は四球後に清宮のライト前安打でチャンスを広げると、その後の2死球で同点に追いついた。さらに3回には先頭の清宮が死球で出塁すると、四球や犠打でチャンスを作り、雪山幹太捕手(1年)のタイムリーと橘内俊治内野手(2年)の犠牲フライで勝ち越した。
 4回に池田が3本の安打を許して追いつかれるが、7回にまたも清宮のバットが早実打線の口火を切る。
 先頭の清宮は3球目のスライダーを振り抜くと、やや詰まりながらもライトフェンス直撃の弾丸ライナーを放つ。続く4番を打つ野村大樹内野手(1年)が3打席連続四死球となる四球で出塁すると、5番の小西優喜外野手(2年)のレフトオーバーの三塁打で2点を勝ち越した。
 このリードを7回から3番手として登板していた赤嶺大哉投手(1年)が守り、早実が準決勝進出を決めた。

力投を見せた赤嶺(早実)

力投を見せた赤嶺(早実)

 
東京大会決勝では5打席連続三振に終わった清宮だったが、和泉実監督が「東京の決勝戦ではボール球のスライダーに手を出していたが、しっかり修正していました」と話すように好球必打の姿勢を取り戻し、チームの勝利に貢献した。
早実・清宮幸太郎内野手
「1試合1試合勝っていくことに変わりはないです。第4打席は詰まったが、思ったより飛んでくれました。東京大会の決勝ではインコースのボールに体が開いてしまったので第2打席の死球も良い傾向です」

文・写真:高木遊