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高校野球

明徳義塾が新チームで作新学院にリベンジ!【第47回明治神宮大会‐高校の部】

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今夏の全国高校野球選手権準決勝は作新学院に敗れた明徳義塾が、新チームで『リベンジ』を果たした。

試合の分かれ目になったのが1回の攻防だった。1回表、明徳義塾は左腕・北本佑斗が立ち上がりから変化球でカウントを悪くして、速球を狙い打たれる。無死2、3塁から何とか2アウトまでこぎつけたが、この回2四球目により満塁にしたところで、馬淵史郎監督はマウンドに伝令を送った。

「『ど真ん中でいいから変化球ばかり投げろ』と言いに行かせて、(北本は)立ち直った。四国大会からずっと伝令を出した後は100%打ち取っているんですよ。『また伝令出して打ち取ったから、今日も勝てるんじゃないかな』というような流れがありますよね」と明徳の名伯楽は『勝利の法則』を説明する。

北本はその後も2回、3回、4回と立て続けに得点圏に進まれる苦しい投球。最速135キロという速球も今日は120キロ台前半が多かった。ただ走者を出してからの粘りが光った。

4回裏、明徳義塾にもう一つの『勝利の法則』が発動する。この回先頭の3番・今井涼介が先制のソロ本塁打を放つと、1イニング5安打の猛攻で一挙に5得点を加える。

「今大会は1イニングに5安打、6安打というのが多いんです。四国大会の準決勝、決勝でもありました。予選の流れがそのまま来ている。ああいう詰まった感じのヒットが不思議と続くんですよ。相手ピッチャーのボールが高くなるんですかね」(馬淵監督)

北本は被安打10本を許しつつ、失点の完投勝利。『勝利の法則』を発動させた明徳義塾が今夏の王者を7-2で下している。

作新学院┃000|020|000┃23
明徳義塾┃000|500|02×┃7

明徳義塾:北本-筒井
作新学院:大関、篠原-加藤

文=大島和人
写真=山本晃子