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SB五十嵐、「メキシコあるある」で“プロ初先発” 6回途中2失点で勝利投手に


メキシコのウィンターリーグに参加中のソフトバンク・五十嵐亮太投手が10日(日本時間11日)、ナランヘロス戦で“プロ初先発”し、5回1/3を4安打2失点5奪三振2四球の好投で勝利投手となった。

■初対面で「先発として獲得した」と告げられ…ウインターリーグで「今までと違う刺激」

 メキシコのウィンターリーグに参加中のソフトバンク・五十嵐亮太投手が10日(日本時間11日)、ナランヘロス戦で“プロ初先発”し、5回1/3を4安打2失点5奪三振2四球の好投で勝利投手となった。

 トマテロスの一員として同リーグに参戦中の五十嵐。ここまで2試合の登板で1勝を挙げ、この日は初めて先発としてマウンドに上がった。初回にいきなり適時二塁打を浴び、先制を許したが、味方打線が2回にすぐさま3点を奪い逆転。五十嵐は2回は1死からヒットを許すも、続く打者は投ゴロ併殺打。3回は2三振を奪うなど3者凡退に抑えた。

 4回には暴投で2点目を失ったが、5回は再び無失点。6回の先頭打者を打ち取ったところで降板となった。78球を投げ、ストライクは49球。トマテロスは8-5で勝利し、五十嵐に2勝目がついた。

 実は、トマテラスと契約後、GM、監督との初顔合わせで「先発として獲得した」と突然、告げられたという。「プロ18年間、先発はやっていなかったので…」と苦笑いの五十嵐。知人には「メキシコあるある」だと言われたという。どうやら、メッツ時代にチームメートだったコーチが、高橋尚成氏と勘違いし、先発経験があると思っていたのだという。

■断ることも出来たが…「やってみる価値はあるなと感じた」「本当に良かった」

 結局、初戦は2イニング、中4日で3イニングと登板を重ね、この試合で“プロ初先発”。調整法をチームメートに聞くなどして備えた。

 先発起用を断ることも出来たというが、「1試合目、2試合目と中継ぎとして長いイニングを投げたのが新鮮で、今までとは違う刺激もあって、もうちょっとやってみる価値はあるなと感じた」。上々の先発デビューを果たし、「この経験をこの歳で出来たことは本当に良かったと思う」と五十嵐。「次はどうなるか分からないけど、いい感じになってきたし、また次のステップを踏めればいい」と今後へ向けても意欲を見せた。

 今季は4月に左太もも裏の肉離れで離脱。6月に復帰したものの、33試合登板で0勝1敗7ホールド、防御率3.62という成績に終わった。チームも日本ハムに最大11.5ゲーム差をつけながら逆転を許し、リーグ3連覇を逃した。巻き返しへ向けて、ブルペンを支えるベテラン右腕が異国の地で力を蓄えている。

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