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創価大が5回に集中打!侍ジャパンの守護神・阪本大樹は無念も「関西大学に来て本当に良かった」【明治神宮野球大会】

11月10日、神宮球場で「秋の大学野球日本一」を決める第48回明治神宮野球大会が開幕。その開幕戦で、3年ぶりの出場となった創価大が関西大に2対1と競り勝って、2回戦進出を決めた。

最終回もなんとかピンチを凌いでガッツポーズをする小孫


★少ないチャンスを生かし3年ぶり白星

かつては全国大会常連となっていた創価大だが過去4季連続で全国大会出場を逃し、下級生中心のチームはほとんどが全国大会未経験者だった。それでも接戦を制することができ、創価大の岸雅司監督は「(激戦区の)関東を勝ち抜けたことが選手たちの大きな自信になっていますね」と、たくましくなった選手たちの成長を称えた。

5回に先発の杉山晃基投手(2年・盛岡大附)が二死三塁から暴投で手痛い先制点を許した。だが、その裏に松村真人内野手(4年・関西創価)と下小牧淳也内野手(2年・日大三)の連打と犠打で一死二、三塁のチャンスを作る。

ここで岸監督は「勝負をかけました」と、投手の杉山に代打・海老原一佳外野手(4年・創価)を送った。すると海老原はレフトへの犠牲フライで期待に応え、同点に追いつく。さらに9番・松本丈志郎外野手(3年・関西創価)のライト前安打で勝ち越しの走者が生還し逆転に成功した。

6回からは小孫竜二投手(2年・遊学館)が登板し、4イニング中3イニングで走者を出しながらも、要所を締めて関西大の反撃を凌いだ。

★エース阪本「関西大学に来て本当に良かった」

一方の関西大は、3年前もこの大会で創価大に1対2と敗れており、早瀬万豊監督は「ウチらしい試合はできましたが、負けてしまっては・・・」と無念の表情。また、関西学生リーグ新記録となる62イニング連続無失点などの大活躍で明治神宮大会に導いた阪本大樹投手(4年・履正社)は「(5回は)ストレートを続けたところをコースも甘く狙われてしまいました」と唇を噛んだ。

一方で、侍ジャパン大学代表の守護神にまで成長できた4年間については「関西大学に来て本当に良かったです。素晴らしい指導者と仲間とともに野球ができました」と感謝の気持ちを述べた。

また、来季からは大阪ガスに進むが「社会人野球でも、さらに上を目指していきたいです」と今後の飛躍を誓った。

阪本の投球には敵将の岸監督も「ヤクルトに行った小川(泰弘)を思い出した」と称えていた


★1回戦・関西大vs創価大

関西大 000010000=1
創価大 00002000X=2
【関】●阪本大、山本—久米
【創】○杉山、小孫−大河

今回も華やかな応援で選手たちを後押しした関西大の応援団

文=高木遊、写真=山本晃子