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「周りと比べたら全然食べてない」 西武2年目高橋光成が語るプロの食生活


埼玉西武ライオンズは今月23日(水・祝)に、ファン感謝イベント「LIONS THANKS FESTA 2016」を開催する。イベントでは、若獅子寮で出されている「タコライス」が限定販売されるほか、「髙橋光成投手の実家のりんごジュース」と「外崎修汰選手の実家のカットりんご」がセットになったお弁当「寮めしデラックス」がファンクラブ会員限定で事前抽選販売され、人気を集めた。

■高橋光が語るプロ野球選手の食生活とは

 埼玉西武ライオンズは今月23日(水・祝)に、ファン感謝イベント「LIONS THANKS FESTA 2016」を開催する。イベントでは、若獅子寮で出されている「タコライス」が限定販売されるほか、「髙橋光成投手の実家のりんごジュース」と「外崎修汰選手の実家のカットりんご」がセットになったお弁当「寮めしデラックス」がファンクラブ会員限定で事前抽選販売され、人気を集めた。そこで、プロ野球選手の食生活とは実際どんなものなのか、寮での生活の様子やプロ2年目の内容なども合わせ、若獅子寮で生活しているプロ2年目の髙橋光成投手に聞いた。

――身長が189センチと高いですが、子どもの時から背が高かったですか?

「そうですね、子どもの時から高かったです。両親と姉、弟はそんなに大きくないんです。自分だけ背が高いですね」

――小さい時は何を食べていましたか?

「牛乳は毎日よく飲んでいました。背を伸ばそうとしていたわけではなく、おいしかったからです」

――好き嫌いはありますか?

「ないです。なんでも大丈夫です」

――ご実家がりんご園なんですね。

「祖父母がりんご園をやっています。りんごを食べたいと言ったらいつでも出てくる状況でした。りんごは日持ちするので、シーズンだけでなく、いつでもありました」

■「むしろ太りたい」―、食生活で普段から心がけていることは

――りんごジュースも作っているのですか?

「子どもの時から作っていました。今は、実家から寮に送ってもらって飲んでいます。おいしいですよ」

――髙橋光成投手の活躍で、りんご園を訪れる人は増えましたか?

「りんご狩りが出来るのですが、調べて来てくれる人が増えたみたいです」

――お母さんの手料理で好きなメニューは何ですか?

「祖父母の家が近いので、食事は母と祖母が一緒に作ってくれて、祖父母と両親、姉弟でご飯を食べていました。何でもおいしいです。食が細くて、お肉がないとご飯が食べられないので、お肉料理はいつもありました」

――ご飯はたくさん食べられるようになりましたか?

「自分では食べているつもりだったんですけど、高校時代やプロに入ってからは、周りにすごい食べている人がいるので、そういう人と比べたら全然食べていないですね」

――よく食べる選手は誰ですか?

「福倉(健太郎)さんですね。細いけど一番食べます」

――食事で気を付けていることはありますか?

「太ることはないですね。むしろ太りたいので、ご飯をなるべく食べるようにしています。ただ食べるだけではなく、体にいいもの、野菜をよく食べるようにして、油ものは控えるように心がけています」

■最も好きなメニューは…

――若獅子寮のご飯は美味しいですか?

「はい、美味しいです。今までは、ご飯にふりかけをかけて食べる時もあったんですけど、若獅子寮に入ってからは特におかずがおいしいので、おかずでご飯が食べられるようになりました」

――若獅子寮のご飯で好きなメニューは何ですか?

「昼は麺類が多いので、豚骨ラーメンですね。夜はバイキング形式なのですが、たまに出るハンバーグがすごく楽しみです。日替わりなので『いつ出るんだろう』って待っています。あと、タコライスも大好きです。1年目の時、ファームで先発の日がタコライスで、いっぱい食べたらお腹が痛くなっちゃって。それから、先発の日は取る食事を考えるようになりました」

――外食はしますか?

「します。おいしいものをいろいろ食べたいです」

――先輩たちとご飯に行きますか?

「よく連れて行ってもらっています。やはりピッチャーの先輩が多いですね。ご飯の時は、プライベートの話が多いです」

――日本代表として海外での試合経験もありますが、海外の食事はどうでしたか?

「海外では痩せちゃいました。日本の環境はとても良くて、海外での試合は大変だと学びました」

――休みの日は何をしていますか?

「ほとんど寮にはいないですね。外に出てリフレッシュしています。買い物が好きなので、オフ前とか、練習が終わった後とかに調べて『ここに行こう』みたいな感じで行きますね。洋服屋とか雑貨屋に行きます」

――先発の前の日は何をしていますか?

「特に変わったことはしていないです。早く寝るくらいですね」

――寮で仲のいい選手は誰ですか?

「佐藤(勇)さん、玉村(祐典)さんにはよくしていただいています。部屋に行ったり来たりして、スマートフォンでゲームします。先輩たちは、上下関係を忘れるくらい優しいです」

■プロ2シーズン目は「ふがいない結果」、現在の課題は…

――プロに入って、今までと一番変わったところは?

「野球にかける時間が増え、野球を深く考えられるようになりました。高校の時は勉強もありましたが、今は1日中、野球が出来ます。『野球で仕事している』という意識を強く持つようになりました」

――高校時代、得意な勉強は何でしたか?

「全部得意でした」

――2年目(22登板で4勝11敗、防御率4.42)のシーズンはどうでしたか?

「ふがいない結果でした。課題も見つかったので、すでに来年に向けて取り組んでいます」

――課題とは、具体的にどんなことですか?

「フォームの安定性と、体力面です。走り込みが必要だと思います。たくさん投げ込んで、フォームも固めていきたいと思っています」

――球の速さにこだわりはありますか?

「スピードだけでなく、質のいいボールを投げたいと思っています」

 プロ2年目は2年連続で完封勝利を挙げた一方、6月8日の巨人戦から自身8連敗を喫するなど、苦しい時期も経験した。3年目の来季はさらなる飛躍を遂げることができるか。19歳の進化に期待したい。

篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki

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