BASEBALL GATE

プロ野球

陽岱鋼のFA宣言で日ハムのセンターに“穴” “後継者”候補となる4選手は


日本ハムの陽岱鋼外野手が8日に他球団への移籍を前提としてFA権の行使を宣言した。

■陽岱鋼がFA宣言の日ハム、中堅の“後継者”は?

 日本ハムの陽岱鋼外野手が8日に他球団への移籍を前提としてFA権の行使を宣言した。

 陽は11年に外野の定位置をつかみ、12年から3年連続でゴールデングラブ賞を受賞。今季はシーズン途中に右肋骨を骨折しながらも、130試合出場して打率.293、14本塁打、61打点の成績を残した。この日、パ・リーグ外野手部門のゴールデングラブ賞に2年ぶりに輝いた好守も光り、チームの4年ぶりのリーグ制覇&10年ぶりの日本一に貢献した。

 新たな移籍先にはオリックス、楽天など複数球団が獲得に動いている模様だ。日本ハムにとっては看板選手の“放出“となり、連続日本一の期待がかかる2017年は不動の中堅の穴埋めが急務。ズバリ後継者は誰になるのか。

 その筆頭候補に挙がるのが来季4年目となる岡大海だ。走攻守の3拍子そろったプレーが持ち味。50メートル5秒7、遠投120メートルの強肩で、その高い身体能力はオリックス・糸井嘉男に匹敵すると言われている。6、7月の球団新記録となる15連勝中には打率4割(50打数20安打)、1本塁打、6打点をマーク。レギュラーシーズンの出場試合は33勝8敗と高い勝率を誇り、日本シリーズでは第3戦以降、陽岱鋼に代わって中堅でスタメン出場した。

 ただ、オープン戦中にはベースを踏み損ない右足首捻挫して出遅れ、8月上旬には右大腿四頭筋を肉離れ。ここまでキャリアでシーズンを通して活躍したことがないだけに、いかに故障しないかが後継者への鍵となりそうだ。

■名将・栗山監督の手腕の見せどころ?

 対抗は来季7年目の谷口雄也、3年目の浅間大基か。谷口は今季自己最多の83試合に出場し、打率.254、1本塁打、9打点。50メートル5秒7の俊足、愛工大名電高時代には通算44本塁打とパンチ力を秘めている。

 浅間は今季打率.191、1本塁打、9打点にとどまったものの、新人だった昨季は打率.285をマーク。昨年9月23日のソフトバンク戦では高卒新人では86年の西武・清原和博以来となるサヨナラ打を放つなど鮮烈な活躍を見せた。横浜高時代は50メートル6秒、遠投100メートルを記録するなど身体能力は高い。

 今オフ巨人からトレード移籍した大田泰示の存在も見逃せない。東海大相模高で通算65本塁打をマークした長打力はもちろん、身体能力の高さは誰もが認めるところ。今季の交流戦では大谷翔平から先頭打者アーチを放った。今季は自己最多62試合出場、打率.202、4本塁打、13打点。プロ8年間では通算225試合出場、打率.229、9本塁打、40打点と寂しい限りだが、新天地での覚醒が期待される。

 今季の中堅スタメンは岡が4試合、谷口が12試合、浅間が3試合。大田は巨人で4試合で中堅スタメンだった。チーム内競争が激しくなることが予想されるが、誰が陽岱鋼の“穴”を埋める活躍を見せるのか。連続日本一がかかる17年シーズンは名将・栗山英樹監督の手腕も試される。

関連リンク