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明大が苦しみながらも東大に2連勝!暫定首位で最終週を待つ!【東京六大学野球】

明大が6対3で東大を下し、2連勝で勝ち点を獲得。暫定首位に立った。

前日の3安打に続いて、この日も2安打2打点の活躍を見せた明大・渡辺佳


前日は1点差の接戦となった同カード。優勝を狙う明大は、今季2勝1敗、防御率3.10の先発・水野匡貴(4年・静岡)が初回3者凡退の立ち上がりを見せると、2回表に5番・越智達矢(3年・丹原)の2塁打から1死3塁として内野ゴロの間に1点を先制。4回に相手エラーと押し出しで2点を加えると、5回には河野祐斗(4年・鳴門)のレフト前タイムリーで1点、さらに6回には渡辺佳明(3年・横浜)のタイムリー2塁打で2点を追加。先発・水野は7回まで投げて計9安打を許したが、「ランナーが出てからが勝負」と1点のみに抑えて試合の主導権を握った。

明大・水野は粘りの投球で7回を1失点に抑えた


対する東大は、先発の小林大雅(2年・横浜翠嵐)が3回1/3を3失点で降板。打線は4回1死満塁から杉本幹太(4年・金沢泉丘)の内野ゴロで1点を返したのみで試合が進んだが、6回から前日先発登板したプロ注目のエース左腕・宮台康平(4年・湘南)が学生野球最後のマウンドに上って4イニングを5安打2失点の熱投を見せると、土壇場の9回裏に3番・楠田創(4年・桐朋)が意地の2ラン。「悔しいという気持ちが一番です。でも勝ち点獲得という目標が達成できたという喜びはあります」と宮台。春の10戦全敗から3勝(8敗)を挙げ、そして『15年ぶり勝ち点』という確かな結果を残した2017年東大野球部の戦いが終わった。

試合は明大の逃げ切り勝ち。これで勝ち点を4に伸ばし、8勝3敗の勝率.727で暫定首位に立った。「今できる限りのことはできた。後は早慶戦を待つだけ。気を抜くことなく待ちたいと思います」と主将の中野速人(4年・桐光学園)。2位の慶大が、28日、29日に行われる最終週・早大戦で1敗した時点で、明大の2季ぶりの優勝が決まる。

ドラフト候補の東大・宮台が学生野球最後のマウンドに上った


■明治大vs東京大2回戦

明治大 010 212 000=6
東京大 000 100 002=3
【明】〇水野、高橋-清水風
【東】●小林、濵﨑、宮本、宮台-三鍋
本塁打:東京大・楠田《9回2ラン》

◎明治大・善波達也監督

「東大の方がヒットの本数が多かったですし、厳しい試合でした。(先発の)水野は、粘り強かったということでしょう。渡辺佳明が昨日、今日といい打球を飛ばした。成長しているし、3番を打ち切ったというのも評価できる。今後の彼にとってホップ、ステップぐらいのシーズンだった。結果が求められるところだったので連勝できたことは良かったですが、次に向けてやることの多いシーズンだった」

◎明治大・水野匡貴(4年・静岡)

「ヒットはけっこう打たれたんですけど、点は取られないように、ランナーが出てからが勝負という気持ちでした。野手の方に助けてもらったし、ピンチになった時に低めにボールを集められた。最後は気持ちで投げました。優勝するためにはとにかく連勝して勝ち点を取る必要があったので、何が何でも勝つという気持ちでした」

◎東京大・宮台康平(4年・湘南)

「大学1年の春に六大学の舞台に帰って来て、自分がここまで成長できるとは思ってなかった。頑張ったなとは思いますけど、最終戦に2連敗で終わってしまって、もう少し勝ちたかったという思いはあります。上で挑戦したいという気持ちがあってプロ志望届を出した。指名されるのを待って、もう一回、自分の力を試したいという気持ちです。大学生活で真っ直ぐを磨いた。もう一度原点に立ち返って、自分の一番いいボールを投げるのが大事だと思います。コントロール、スタミナはずっと野球だけをやってきた人に比べると劣るのは十分に分かっている。これから伸びしろがあると思って頑張ります」