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嶋が勝ち越し打!東北楽天が2戦連続1点差勝ち!福岡ソフトバンクは拙攻響く…

7回楽天1死二塁、嶋が左中間に勝ち越し二塁打を放つ。捕手甲斐=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


 東北楽天が2対1で福岡ソフトバンクに競り勝って2連勝。通算2勝1敗(アドバンテージ1勝分を含む)として“下克上”へ一歩リードした。

 福岡ソフトバンクが今季13勝4敗、防御率2.64の千賀滉大、対する東北楽天は今季8勝8敗、防御率4.19の辛島航が先発。先制したのは、この日も東北楽天だった。1回表、1死から2番・藤田が四球で出塁すると、続く銀次のライト前ヒットを、右翼手・川島がバウンドを合わせられずに後逸。藤田が一気に生還し、思わぬ形で先制点が転がり込んだ。その裏、福岡ソフトバンクの攻撃は、川島、今宮が連続三振、中村が中飛で三者凡退。初回の攻防で、試合の流れは東北楽天に傾いた。

 その後、3回裏に福岡ソフトバンクは2死2、3塁と一打逆転のチャンスを作るが、中村がフルカウントから見逃し三振。4回裏に内川のレフトスタンドへのソロ本塁打で同点に追いついたが、6回裏に無死2塁の大チャンスを逃すと、直後の7回表に東北楽天が聖澤の内野安打から1死2塁として、嶋がセンターへ勝ち越しのタイムリー2塁打を放ち、勝ち越した。

 リードを許した福岡ソフトバンクは、7回に高梨、8回は福山に対して得点圏に走者を置いたが“あと1本”が出ないタイムリー欠乏症。9回は松井裕の前に無抵抗のまま攻撃を終え、初戦に続く1点差負け。これでアドバンテージを含めた星取りは1勝2敗。試合後の工藤監督は「切り替えて、また明日頑張りましょう」と前を向いたが、打線の調子が上がらないまま第3戦から則本、岸と対峙することになり、CS突破に黄色信号が灯った。