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大阪桐蔭出身の1年生・中山遥斗が緊急出場で大仕事!国学院大が中大破り残留王手【東都大学野球 秋季リーグ戦 国学院大vs中央大1回戦】

大阪桐蔭時代はセンバツ甲子園に2度出場している中山

 ともに勝ち点1で1部残留争いを繰り広げる両校の対決は、国学院大が延長12回の末に4対2で中央大を破り、残留に王手をかけた。

 3時間半を超える試合に蹴りをつけたのは、緊急出場の男だった。試合前の練習中に正三塁手の貞光広登内野手(2年・天理)が目の上に打球を当て出血し病院へ搬送された。そのため、これまで主に代打で起用され、鳥山泰孝監督から「野球をよく知っていて、思いきり良い選手」と評価されている中山遥斗内野手(1年・大阪桐蔭)が急遽先発出場した。

 その中山が1点ビハインドの5回に、ドラフト候補右腕の鍬原拓也投手(4年・北陸)からレフト線へ二塁打を放ち同点のタイムリーとなった。さらに、中山は延長12回に左腕の畠中優大投手(1年・樟南)から右中間を破る二塁打を放ち、これが決勝点となった。

 試合後の取材では、強気な一面を覗かせた。「打って早くスタメンを勝ち取りたいと思っていたので、結果を出すことだけを考えていました」と物怖じすることなく打席に立てたという。
 守っては、清水昇投手(3年・帝京)と小玉和樹投手(2年・佼成学園)を中心に随所で好守も生まれ、中央大打線の得点を2点に抑えた。

 これで国学院大は2012年秋から守ってきた1部残留に王手をかけた。

飯野(国学院大)同点タイムリー

★国学院大vs中央大1回戦
国学院大 000010010002=4
日本大  000100100000=2
(延長12回)
【国】清水、○小玉−横井、平子場
【中】鍬原、●畠中、花城—保坂

◎国学院大・鳥山泰孝監督
「急遽の代役だった中山がよく打って、救ってくれました。清水と小玉も粘り強く投げてくれました。ウチらしく、守備からリズムを作って戦うことができました」

【飯野写真】
8回に同点タイムリーを放った国学院大・飯野周太外野手(4年・修徳)

文・写真:高木遊