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プロ野球

西宮が生んた成長途上の鉄腕 山本 拓実(西宮高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

山本 拓実 やまもと・たくみ
西宮高
投手・右投右打・167センチ71キロ・2000年1月31日生(17歳)

 兵庫県宝塚市出身の山本は宝塚市立仁川小時代、軟式野球クラブ・仁川ユニオンズでプレー。宝塚市立第一中ではヤングリーグ・兵庫タイガースに所属したが、この時は主に二塁手を務め、本格的に投手を始めたのは市立西宮高に入学してから。ちなみに当時の球速は130キロに満たなかった。

 しかし、ここから山本は急速に頭角を現す。2年夏の兵庫大会初戦で8回コールドゲームの参考記録ながらノーヒットノーランを達成すると、3年春にはエースとして兵庫県大会ベスト8入り。敗れた準々決勝でも名門・報徳学園を相手に3安打2失点の力投を見せた。

さらに6月にはセンバツを制し、続く近畿大会でも優勝を飾った大阪桐蔭との練習試合で山本は、7回を投げて被安打3、奪三振6の好投を披露。兵庫大会でもベスト8まで進んで実力を証明した上で、9月7日・プロ志望届を提出した。

 憧れとする投手は東北楽天・則本昻大。則本のプロとしては決して大柄ではない体で強打者達をなぎ倒していく鉄腕をモチーフにして、山本拓実は成長途上の今から自らの投球スタイルを築き上げていく。