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プロ野球

侍ジャパンU-18代表 攻守揃った強肩捕手 中村 奨成(広陵高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

中村 奨成 なかむら・しょうせい
広陵高
捕手・右投右打・181センチ77キロ・1999年6月6日生(18歳)

この夏、甲子園新記録となる大会6本塁打、17打点、同じく大会タイ記録になる19安打・6二塁打をマーク。準優勝した広陵を扇の要から支える大型捕手。高校通算44本塁打の強打ばかりでなく、二塁送球タイム1秒8台・遠投120メートルを正確性を重視しながら使える自在の強肩と、盗塁・ベースランニングにも長けた50メートル走6秒0の俊足を誇る。

 その中村は広島県廿日市市出身。市立大野東小では軟式・大野友星でプレー。市立大野東中時代は軟式クラブ・大野シニアで投手兼捕手を務めた後、広陵入学後は左腕・平元銀次郎と共に早々に公式戦ベンチ入り。1年夏からは強肩を買われ名門の正女房役の座に。「中村の肩は本当にいいよ」は、早い時期から中国地区NPBスカウト陣の共通言語になっていた。3年春まで全国大会出場がなかったにもかかわらず侍ジャパンU-18代表に一次候補から名を連ねたのも、彼のポテンシャルを知るものからすれば当然の帰結である。

 そして自身初の甲子園で強烈なインパクトを残したことにより、「なかむら・しょうせい」の名は一躍全国区となった。侍ジャパンU-18代表にも堂々選出され、WBSC U-18ワールドカップにも参加。カナダの地では「肩だけは誰にも負けていなかった」一方、25打数3安打・打点0と苦しみぬいたが、えひめ国体では「外国人捕手の配球を見て学んだ」リードに格段の進歩を見せ優勝で高校野球を締めた。

 甲子園後からは木製バットを握り続けるなどプロ入り後を見据えたメニューに取り組む中村。「ドラフトまでも普通に練習します」とあくまで謙虚に自分と向き合える努力の男は、試合前日の発想ルーティーンのごとく「どの球団でもいいから、1位指名を受けるイメージを持って」運命の日10月26日を迎える。