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プロ野球

ドラフト1位を狙う侍ジャパン大学代表のエース左腕 東 克樹(立命館大)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

東 克樹 あずま・かつき
愛工大名電高→立命館大
投手・左投左打・170センチ74キロ・1995年11月29日生(21歳)

 投手としては小柄な身長170cmの体に大きな馬力が詰まっており、ストレートの最速は152km/hにもなる。侍ジャパン大学代表のエースにして、ドラフト1位候補に挙がる大学ナンバーワン左腕。NPB球団スカウトからも賞賛の言葉が並ぶ。

「コントロールが1番の魅力ですね。スピードがあって球種も多い。先発・中継ぎ両方できそうです。1軍の戦力になれるレベルです」(広島・鞘師智也スカウト)
「ストレートに力があってコントロールも変化球も良い。マウンドさばきを見ていても度胸がありますね。1軍の競争の中に入っていける投手ですね」(ソフトバンク・小川一夫編成、育成部長)

 関西学生野球では、今春の関西大戦でリーグ史上初となる2度目のノーヒットノーランを達成した。侍ジャパン大学代表では、7月の日米大学野球でMLB予備軍とも言える大学米国代表と対戦。相手がカーブに弱いと見るや、ストレート主体の投球からカーブ主体の投球に切り替え、2試合に先発し計11回無失点に抑え、大会最優秀投手賞を獲得した。
 8月のユニバーシアードでは、予選ラウンドの要所となるメキシコ戦で8回3安打2失点11奪三振、勝てばメダル獲得が決まる準決勝の韓国戦で8回5安打無失点11奪三振とそれぞれ好投を見せて、2大会連続の金メダル獲得に貢献した。

 この成長を支えているのは、柔軟な筋肉だ。大学2年の夏に左ヒジの炎症を起こし、約半年は満足に投球することができなかった。その期間、精力的にトレーニングや体のケアに励み、復帰後に球速がどんどんと伸びていった。そして、今でもインナーマッスルを鍛えるチューブトレーニングを頻繁に行う。
 大学代表でトレーナーを務めた佐々木さはら氏は「普段は柔らかいのですが、力を出す時にはグッと硬くなることもできる。また肩を上げた時に関節の引っかかりもないので、疲労の回復もすごく早いですね」と、筋肉の質の高さに舌を巻いていた。
 プレッシャーのかかる国際舞台で堂々のピッチングを繰り広げた強心臓と、鍛え上げられたしなやかな肉体で、プロの世界に飛び込んでいく。

文・写真=高木遊