７回１失点で１０勝目を挙げた日本ハム・有原＝Ｋｏｂｏパーク宮城【写真提供:共同通信社】

　北海道日本ハムが3対1で東北楽天に逆転勝ちを収めた。

　東北楽天は残り2試合、北海道日本ハムにとっては最終戦となった一戦。先制したのは東北楽天。1回裏、相手先発の有原から先頭の茂木がヒットで出塁し、犠打と暴投で1死3塁とすると、銀次がワンバウンドで三塁手の頭上を越えるタイムリーを放って1点を先制した。

　東北楽天の先発は、CSも見据えた登板となった美馬。序盤3回までは安定したピッチングで1安打無失点に抑えた。しかし4回表、北海道日本ハムが石井一と中田のヒットで2死1、2塁のチャンスを作り、横尾のレフトへ同点タイムリー。続く5回表には、2死から松本がライト線への2塁打で出塁すると、続く石井一の1、2塁間への打球を銀次が好捕するも、送球できずに内野安打となって逆転に成功。さらに7回表、1死満塁からリリーフ登板した2番手・高梨の初球を、「内野が前進守備だったので間を抜けるようなバッティングで積極的に打ちにいきました」と石井一がタイムリーにして1点を追加した。

　投げては、先発の有原が2度満塁のピンチを招きながらも7回を最少失点の1点に抑えて自身2年連続となる2ケタ10勝目をマーク。8回は鍵谷、9回は増井が無失点に抑えるなど、投打ともにいい形で今季を終えた。

　一方の東北楽天は、好機でのあと1本が出ずに計9安打ながら1得点。明日10日のレギュラーシーズン最終戦（対千葉ロッテ）では、打線の繋がりを見せて14日から始まるCSファーストステージへと向けて少しでもチームを勢いに乗せたい。