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今季限りで退任の千葉ロッテ・伊東監督「この悔しさをバネに」

今季本拠地最終戦で勝利し、すがすがしい表情を見せるロッテ・伊東監督=ZOZOマリン【写真提供:共同通信社】


 今季限りでの退任が決まっている千葉ロッテの伊東監督が、今季の本拠地最終戦となった9日のオリックス戦(ZOZOマリン)の試合終了後にあいさつ。ファンに頭を下げるとともに、新体制への期待と感謝の言葉を述べた。

 冒頭、「最後まで熱いご声援ありがとうございました」と感謝するとともに、最下位に低迷した今季の戦いを振り返り、「惨たんたる成績になりました。それもすべて私の責任。早い時期に、ファンの皆さんを失望させてしまい申し訳ありませんでした」と陳謝。だが、「ただそういう中でも、選手たちは最後まで諦めることなく一生懸命に戦ってくれた。来シーズンは新しい体制となって、今年のこの悔しさを必ずバネにして、またファンの皆さんの期待に応えてくれると、私は信じています」と新たなスタートに期待を寄せた。

 2013年から5年間に渡って千葉ロッテを指揮した伊東監督。今季は最下位に終わったが、昨季までの4年間は限られた戦力の中で3度のAクラス入りを果たし、ファンの熱狂的な声援を受け続けた。その5年間に思いを馳せ、眼に涙を浮かべながら「良い思いをたくさんさせてもらいました。ライトスタンドのファンのみなさん、本当に心が折れた中、私の背中を押してくれて、勇気をたくさんいただきました。日本一、いや、世界一のファンだと思っております。本当に5年間、ありがとうございました」とファンに感謝した。

 スタンドを満員に埋めたファンからは「伊東マリーンズ!伊東マリーンズ」の大合唱。5年間の伊東体制で培った経験は、必ず来季以降への逆襲へと繋がるはず。そう思わせる本拠地最終戦となった。