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プロ野球

江夏、鈴木、野茂、そして則本!4年連続の奪三振王当確!

4年連続の最多奪三振を決定的とし、ポーズをとる楽天・則本=Koboパーク宮城【写真提供:共同通信社】


東北楽天の則本が8日の福岡ソフトバンク戦(Koboパーク宮城)に先発し、今季の三振数をシーズン自己最多の222奪三振に伸ばして4年連続の最多奪三振王を確実にした。

 この日の試合前まで、奪三振数リーグトップの菊池(埼玉西武)とは3個差。「とにかく4つは取ろうと言われていた。早いうちに達成できたので、あとは勝つだけを考えて投げた」と則本。1回1死から2番・今宮を外角スライダーで空振り三振に仕留めると、3番・中村を153キロのストレートで見逃し三振。そして2回には松田を147キロの高めのストレートで空振り三振を奪って菊池の記録に並ぶと、続く上林を115キロのカーブで空振り三振に仕留めてリーグ単独トップ。その後も力強いストレートを武器に三振を重ねて、6回を投げて8個の三振を奪って、チームの完封勝ちに大きく貢献した。

 4年連続での最多奪三振王は、江夏(阪神)、鈴木(近鉄)、野茂(近鉄)に続くプロ野球史上4人目の快挙(江夏、鈴木は6年連続)。偉大な先人に並ぶ記録に「すごくうれしく思います」と語ると同時に、「このKoboパークで15勝目を飾ることができて本当にうれしい」と本拠地大歓声の中での勝利を喜んだ則本。タイトル獲得に満足することなく、「CSも勝ち上がって、もう一度ここで試合ができるように頑張ります。この後も、熱い熱い、魂のこもった声援をよろしくお願いします!」と、ポストシーズンでの“下克上”を力強く誓った。